音響技術が自動車体験を進化させる!AudiokineticのWwise AutomotiveがNEVO E07に採用
中国の自動車メーカーCHANGAN Automobile社が開発した新型電気自動車NEVO E07に、AudiokineticのWwise Automotiveが採用され、車内オーディオが新たなレベルに到達しました。
Wwise Automotiveは、自動車メーカー向けのオーディオエンジンとして、NEVO E07の車内音響デザインと実装の中核を担っています。試作段階から量産体制まで、ワークフローの効率化を実現し、インタラクティブで没入感のある車内空間を創り出しました。
3つの革新的な技術
1. Spatial Warnings(空間警告)
インテリジェントな空間サウンドによって、ドライバーはリアルタイムで方向に関するオーディオキューを受け取ることができます。これは、状況や安全に関する認知を高め、潜在的な危険や道路状況に対して、直感的な対応を促す効果があります。
2. Ride Sonification(走行音響化)
Wwise Automotiveは、リアルタイムの運転状況に応じてダイナミックなサウンドスケープを生成します。環境、スピード、運転スタイルなどに応じて、臨場感あふれるエンターテイメントエクスペリエンスを実現し、ドライブの楽しさを高めます。
3. Engine Sound Generation(エンジンサウンド生成)
NEVO E07は電気自動車であるため、Wwise Automotiveを活用することで、サウンドエンジニアはエンジンオーディオをカスタマイズすることができます。独自の音響プロファイルによって、エンジンのパフォーマンスを感じることができます。このリアルタイムのサウンド生成機能は車外にも発揮され、歩行者に対する安全対策強化にも貢献し、独自ブランドのサウンドシグネチャを確立します。
音響の革新がもたらすもの
Audiokineticのイノベーション担当シニア・ディレクター、フランソワ・ティボー氏は、"Changanは、Wwiseのソリューションを利用することで、インタラクティブスペーシャルオーディオの可能性を最大限に引き出しました。これにより、豊富な情報を含んだ直感的なユーザーエクスペリエンスが実現すると同時に、独自の方法で革新的なエンターテイメントオーディオコンテンツを車内で楽しめるようになりました。"と述べています。
Wwise Automotiveは、デジタルインストルメントクラスタおよびAndroidベースの車内インフォテインメントプラットフォームとシームレスに統合され、サウンドエンジニアの効率性と創造性を向上させています。設計、反復、実装を独立して実行でき、エンジニアリングチームへの依存度が低くなっています。
AudiokineticのCEO、マーティン・H・クライン氏は、"Wwise AutomotiveがChangan NEVO E07のオーディオエクスペリエンスをワンランク上に引き上げ、自動車のオーディオデザインの新たな次元を切り拓くクリエイティビティを発揮できたことは嬉しく思います。"と述べています。さらに、"サウンドデザイナーの効率が向上し、エンジニアリングサプライヤーとは独立して作業をすすめることができたおかげで、Changanのチームはユーザエクスペリエンスを大幅に向上させ、ドライバーと歩行者の両方に対してより一層の安全を確保し、この新たな自動車のオーディオブランディングを大きく高めました。"と、その成果を強調しています。
NEVO E07は現在、販売されています。
Audiokineticについて
Audiokineticは、インタラクティブメディアやゲーム向けのクロスプラットフォーム対応オーディオソリューションのリーディングプロバイダです。ロケーションベースエンターテイメント、自動車、家電製品、トレーニングシミュレーションなど、様々な分野においてインタラクティブオーディオ制作の新たな基準を確立しています。
Wwise Automotiveについて
Wwise Automotiveは、自動車向けの包括的なデータ駆動型インタラクティブオーディオソリューションです。最適化されたランタイムサウンドエンジンとオーディオオーサリングアプリケーションにより、組み込みプラットフォーム上でカスタマイズされた車内オーディオエクスペリエンスの作成と管理を可能にします。Wwise Automotiveは、自動車業界のエンジニアに革新的なオーディオソリューションを提供することで、没入感と音響によるブランディングを融合した、未来の自動車体験を実現します。