タクシー自動運転データ収集
2025-02-07 10:35:18

日本交通とティアフォー、タクシー車両を使った自動運転データ収集を2025年実施

日本交通とティアフォー、タクシー営業車両による走行データ収集を開始



日本交通とティアフォーは、自動運転技術の進化を目指し、2025年2月から東京都内のタクシー営業車両に高性能センサーを搭載したデータ記録システム(DRS)を使用して走行データの収集を開始すると発表しました。この取り組みは、政府のモビリティデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、自動運転レベル4の社会実装を加速することを目的としています。

走行データがもたらす利点



従来、日本交通とティアフォーは2018年より自動運転に向けたデータ収集の実験を行っており、2024年には業務提携を開始しています。これによって、両社はタクシー車両に自動運転システムを組み込むための歩みを進めてきました。今回の走行データ収集プロジェクトは、その集大成として位置づけられています。

新たに搭載するDRSには、自動運転AIの開発に役立つ高性能センサーが装備されています。これにより、タクシー営業中に得られる膨大なデータをもとに、質の高いデータセットを構築。自動運転技術を進化させるための重要な資源となるでしょう。

データ収集のスケール



最初は日本交通が運営する5台のタクシーで走行データ収集を行い、その後は約20台まで拡大していく予定です。このデータは、世界中の自動運転システム開発企業と合理的に共有され、個別の開発が難しい自動運転AI技術を加速することが期待されています。特に、ティアフォーが提唱する「協調的機械学習ソリューション(Co-MLOps)」を活用することで、異なる地域からのデータを活用し、より良質なAIモデルを作成する狙いがあります。

モビリティハブ型サービスの推進



今後、日本交通とティアフォーは連携を深め、ロボットタクシー事業の可能性をさらに探ります。現在、ティアフォーは2024年11月から始まるロボットタクシーの実証データを活用し、自動運転レベル4に相当するロボットタクシーの開発を進めています。都市部を含むさまざまな地域で、段階的にサービスを実装していく方針です。

自動運転社会に向けた新しいステージ



両社の共同プロジェクトは、乗務員が運転席に着座する形での「モビリティハブ型」サービス実証を通じて、地域の回遊性向上やロボットタクシーの導入プロセスの検討を行います。技術の進化とともに、一般市民にも利用される未来のサービスの実現に向けて、両社は変革を進めています。

ティアフォーと日本交通の取り組みの意義



この取り組みは、ただの技術開発にとどまらず、社会全体のデジタル化や交通の効率化にも貢献することを目指しています。ティアフォーは、「自動運転の民主化」を掲げる企業であり、そのビジョンを実現するための基盤であるオープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」を展開しています。

また、日本交通も長い歴史の中で培った運行ノウハウを活かし、今後の自動運転社会の構築に寄与することを目指しています。両社が手を組むことで、自動運転技術はさらに進化し、私たちの生活をより便利で安全なものにすることが期待されています。


画像1

会社情報

会社名
日本交通株式会社
住所
東京都千代田区紀尾井町3-12紀尾井町ビル
電話番号
03-6265-6164

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。