日本語が母語でない子どもたちを支えるための教育支援、CanPlanterがクラウドファンディングに成功

日本語が母語でない子どもを支援するCanPlanterの教育プロジェクト

2024年3月、特定非営利活動法人CanPlanterが行ったクラウドファンディングが成功を収めました。このプロジェクトは、日本語を母語としない子どもたちに対する教育支援を目的としています。目標額の40万円を大幅に上回る54万500円が集まり、表立つことなく教育支援が実現します。

CanPlanterの設立背景

CanPlanterは、2023年8月に岐阜県羽島市で大学生3名によって設立されました。彼らは、他者への優しさを重視し、社会の中での自己効力感を高める活動を目指しています。クラウドファンディングの実施は、同団体にとって初めての大きな挑戦であり、教育事業のスタートを切る重要なステップとなります。

教育支援の必要性

現在、日本に住む日本語を母語としない子どもたちは、一般的に日本語で授業が行われている学校に通っています。増加する外国人の子どもたちですが、彼らの多くは日本語の壁に直面し、進学の選択肢が狭まっています。実際、義務教育を終えた後は高校受験に苦労する姿が見受けられます。このような現状を打破し、彼らが健やかな成長を遂げられる手助けをすることが、CanPlanterの目的です。

教育事業の内容

CanPlanterが実施する教育支援プロジェクトには、以下の3つの特徴があります。
1. やさしい日本語での授業：日本語が母語でない子どもたちに対し、母国語を使うのではなく「やさしい日本語」でサポートします。これにより、日本語で学ぶ力が養われます。
2. オンライン教室：日本各地の子どもたちに均等に支援を提供するため、オンライン教室を活用します。アプリ「gather」を用いて、参加者が自由にアバターを作成し学ぶことができます。
3. 参加型の教育支援：誰でも教育支援者として活動できるため、このプロジェクトに関わることで一般市民が自己効力感を感じられる機会が広がります。