時代を超えた挑戦
広島に本拠を置く入江明正堂は、1900年に創業した伝統のあるはんこ屋です。2023年で創業100年を迎える同社は、これまで多くの印章を手掛けてきましたが、テレワークの普及に伴い、デジタル社会における新たな挑戦に踏み出しています。
電子印鑑の需要の高まり
新型コロナウイルスの影響で、リモートワークが一般化する中、企業や個人の間で電子印鑑の需要が急増しています。従来の電子印鑑は、一般的にフォントを使用したフリーソフトや電子契約サービスで作成されるため、独自性やデザイン性が失われがちです。これは、利用者自身が自由に作成できるメリットを享受する一方、印鑑としての特別感が薄れてしまうというデメリットも抱えています。
一級印章彫刻技能士によるデザイン
そこで入江明正堂は、電子印鑑に使える印鑑画像を提供することを決定しました。この印鑑画像は、一級印章彫刻技能士の手によってデザインされており、唯一無二の魅力があります。このようなデザインへのこだわりは、会社が創業から守り続けてきた「手仕事」の精神を体現しています。この印鑑は、電子契約においてのセキュリティはもちろん大事ですが、伝統的な印章としての芸術性も併せ持っています。
特徴的なデザインと機能
入江明正堂が提供している手書き印鑑画像は、個人の認印デザインを中心に行われています。特に、苗字のみや苗字+名前の一文字目を用いたデザインが可能で、手書きの風合いが強く反映された行書体を採用しています。これにより、デジタルでありつつも、特別でオリジナルな印鑑がデザインされるのです。
印面のサイズは、直径10.5mm、12mm、13.5mm、15mmの丸形4種類と、長辺11.5mm×短辺9mmの小判型から選べます。サイズも自由に選べるため、役職や使用場面に応じてカスタマイズが可能です。
ファイル形式はPNGとPDFから選べ、データサイズは400px × 400px以下、512kb以下に設定されており、一般的な電子契約サービスやAdobe社のAcrobat、Microsoft社のExcel、Wordなどにも簡単に貼り付けられます。また、背景透過処理が施されているため、文字に重ねて押印することも可能です。
未来を見据えた新たな挑戦
入江明正堂は、紙の印章とデジタル印章の両方において高いデザイン性を発揮し、デジタル社会を彩る役割を果たしたいと考えています。おそらく、今後の社会でも電子印鑑は、機密性の低い回覧や事務の書類など、さまざまな場面で利用されることでしょう。
創業100年の歴史を受け継ぎながら、新しい時代に即した印章のかたちを提案する入江明正堂。これからのデジタル化された社会に向けた挑戦が、今後どのような結果を生むのか期待が高まります。
詳しくは、
入江明正堂の公式サイトをご覧ください。