ウォンテッドリーが新たに「カルチャーマップ」を導入
ビジネスSNSで知られるウォンテッドリー株式会社が、2025年9月26日より新機能「カルチャーマップ」をローンチします。この機能の導入により、「組織風土」や「価値観」といった言語化が困難な企業文化を明確に可視化し、企業のカルチャーに合った人材の採用を促進します。
カルチャーを視覚化する新ツール
企業の文化や価値観を透明化することは、候補者との良好な関係を築くためのカギです。「カルチャーマップ」は、社内メンバーが受けた性格診断の結果を基に作成されます。具体的には、「周囲との交流のスタイル(内向的か外交的か)」と「意思決定の根拠(データ重視か感覚重視か)」の2つの軸で構成された4項目の散布図上に、各メンバーがどの位置にいるかを示します。これにより、企業文化の傾向を容易に理解できるようになります。
このマップは、契約プランにかかわらず、Wantedlyを利用するすべての企業が無料で活用できることも魅力の一つです。
簡単な4ステップでのマップ作成
カルチャーマップの作成プロセスは非常にシンプルです。以下の4つのステップで完了します。
1.
性格診断を受ける
社内のメンバーで性格診断を行い、その結果を一般公開します。診断結果が多ければ多いほど、マップの精度が高まります。すでに診断を済ませている場合は、このステップをスキップできます。
2.
マップを作成する
診断が完了したら、Wantedlyの会社ページから「カルチャーマップを生成」ボタンをクリックするだけで、自動的にマップが作成されます。
3.
内容を確認する
作成されたマップの内容を確認し、必要な修正や確認事項を整理します。
4.
マップを公開する
公開ボタンをクリックすれば、マップの公開が完了します。その後も公開・非公開の設定を自由に切り替えられます。
カルチャーマップの活用企業
現時点でカルチャーマップを導入している企業には、株式会社favy、株式会社マネーフォワード、NOT A HOTEL株式会社、Yoom株式会社などがあり、興味のある方はぜひその内容をチェックしてみてください。ただし、現時点ではブラウザ版でのみ閲覧可能です。
企業カルチャーの調査結果
ウォンテッドリーは、利用者(採用担当者、社会人、学生)を対象に「企業のカルチャー」に関する調査を実施しました。その結果、採用担当者の89%が選考時にカルチャーフィットを重視し、特に中途採用ではスキルよりもカルチャーを重視する傾向が確認されました。
また、求職者の97%が転職時にカルチャーフィットを重視し、条件よりもフィットを優先する意向を示しました。このことは、企業のwebサイトやカジュアル面談などを通じてカルチャーを理解しようとする行動が背景にあると考えられます。
さらに77%の人が入社前後でカルチャーにギャップを感じているというデータもあり、企業文化の適合性を確認する重要性が高まっていることを示しています。
まとめ
新機能「カルチャーマップ」の導入により、企業は候補者に対して自身の文化や価値観を視覚的に示すことができるようになります。これによって、より良いカルチャーフィットを持つ人材の採用が促進され、企業の成長につながることでしょう。ウォンテッドリーは、今後も人々が働きやすい環境を整えるために、さまざまな取り組みを進めていくことでしょう。