新電元工業が新ダイオードSLSBD®シリーズを発表
新電元工業は、環境対応車(xEV)向けの車載機器に適したショットキーバリアダイオード「SLSBD®シリーズ」を新たに発売しました。この新型ダイオードは、特に車載ECUの要求に応じた特性を持っています。近年、xEVの普及に伴い、各種電子制御ユニット(ECU)には多くのショットキーバリアダイオードが搭載されるようになりましたが、これらのダイオードは動作温度が高く、漏れ電流による熱暴走が発生しやすいという課題を抱えています。これが製品の低損失化や小型化の妨げとなっていました。
新電元工業は、このニーズに応えるため、SLSBD®シリーズでは漏れ電流を約99%低減することに成功しました。これにより、熱暴走のリスクを大幅に抑制し、車載ECUの性能向上に寄与します。更には、IRP(逆回復電流)を20%、VRP(逆電圧)を40%も減少させることで、ノイズ規制にも対応しました。
技術的な特長
新ダイオードの主な特長は以下の通りです。
1.
漏れ電流の大幅低減: 従来品と比較して約99%の漏れ電流低減を実現し、これにより熱暴走のリスクを大幅に軽減します。
2.
低ノイズ特性: IRPを20%、VRPを40%減少させることで、環境に優しい低ノイズのダイオードを提供。
3.
高耐熱性: 動作温度は最大175℃まで対応しており、厳しい環境条件でも安定して動作します。
4.
コンパクトなサイズ: CE外形で5Aの電流に対応できるため、車載ECUを小型化する上で最適な選択肢となります。
用途例
新しいSLSBD®シリーズは、主に車載ECUや産業機械の制御用電源など、様々な分野で使用されています。特に電気自動車やハイブリッド車において、その性能は重要です。
新電元工業の背景
新電元工業は、1949年の設立以来、パワー半導体を中心に独自の技術を駆使して数々の製品を開発してきました。特に、半導体技術、回路技術、実装技術を融合させたプロダクトは、持続可能な社会の実現にも寄与しています。新電元工業のウェブサイトでは、最新の技術や製品情報が提供されています。
お問い合わせ
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