オリジナル棺「桜風」が認められた意味とは?
日本では、葬儀に関する固定観念が浸透しており、棺と聞いてどこか重たいイメージを抱く人が多いのではないでしょうか。そんな中、三和物産が提案するオリジナル棺「桜風」は、その固定観念を打破し、新しい葬祭文化の提案として注目されています。
第62回「宣伝会議賞」での受賞
三和物産が開発した「桜風」は、そのユニークなデザインとコンセプトにより、第62回「宣伝会議賞」において眞木準賞とシルバー賞を受賞しました。この賞は、日本最大級の公募広告賞で、多くのコピーライターたちから寄せられたキャッチコピーの中から選ばれたものです。特に、「故人の好みや生き方に想いを馳せながら棺を選んでほしい」という願いを込めた武井芳三さんの作品が協賛企業賞に輝きました。
このことからも、棺の選び方を見直す必要性が感じられ、棺を一つの「キャラ」として捉えることで、より前向きな選択ができると考えられるようになります。
「桜風」のデザインへのこだわり
オリジナル棺「桜風」は、「散り際の桜」と「人生の儚さ」を巧みに表現しており、特に女性の美しさを感じさせるデザインが特徴です。流れるような曲線は、水や風、季節の移ろいをイメージさせ、見る人に穏やかな気持ちを提供します。
加えて、仏衣や骨壺も同じテイストで揃えられており、全体として統一感のある美しい仕上がりとなっています。
三和物産の企業理念
三和物産は、「つながりが実感できる新たな別れのカタチをつくる」というミッションを掲げており、これまで葬祭文化が持つタブー視されがちな側面に対して「死生観のリデザイン」を提案しています。死は避けるべきタブーではなく、新たな生のスタート地点として捉えるポジティブな文化を目指しているのです。
このような背景がある中で、オリジナル棺「桜風」は、葬儀という重いテーマを軽やかにし、故人を愛する人たちが前向きに新しい選択ができるサポートをしています。また、「桜風」に寄せられたキャッチコピーは、そんな新しい選び方を広めるための重要な一歩となることでしょう。
まとめ
オリジナル棺「桜風」は、ただの葬祭用品ではなく、故人に対する想いを具現化した新しい形の棺として位置づけられています。これまでの葬祭文化の制約を取り払い、多くの人々が感じることのできる「ワクワク」を届ける取り組みは、今後の葬儀業界においても重要な意味を持つことになるでしょう。これからも、三和物産が展開する新しい葬祭文化に注目です。