日本初のフルMVNOサービスに向けた一歩
通信業界の進化が進む中、株式会社ネクストジェンが開発したソフトウェア・ゲートウェイ「NX-B5000」が、日本通信のフルMVNOサービス構築にうってつけの選択肢として注目を集めています。この「NX-B5000」は、2026年5月の国内初となるフルMVNOサービスの展開に寄与することが決定しました。
フルMVNOとは?
MVNO(Mobile Virtual Network Operator)とは、携帯電話会社から通信網を借り受け、独自のサービスを提供する事業者のことです。フルMVNOとは、無線アクセス以外の全ての通信機能を自社で運営するモデルを指し、これによりより自由なサービス展開が可能になります。日本通信は、これまでの枠を越えた音声サービス構築に挑み、国内で初の試みとなるこのプロジェクトを始動しました。
「NX-B5000」の導入背景
2023年2月の「電気通信番号計画」の改正により、MVNOへの電話番号の割り当てが可能になりました。この背景から、自社の通信設備を用いて音声サービスを提供するためのネオキャリア・プロジェクトが日本通信によって進行中です。具体的には、ng-voice社のHyperscale IMS solutionと共に「NX-B5000」がIMS機能を補完し、通信事業者同士の接続を円滑に行える重要な役割を担うことが期待されています。
NX-B5000の強み
「NX-B5000」は、国内第1位のシェアを誇る日本製のSBC(Session Border Controller)であり、通信業界での豊富な実績があります。特に、異なる通信事業者間の技術的な障壁を超え、スムーズな音声通信を可能にする能力は大きな魅力です。主要な大手通信キャリアに既に導入されており、その品質と信頼性は高く評価されています。
プロジェクトの今後
2026年5月のサービスインに向けて、日本通信とネクストジェンは協力し、システムの迅速かつ確実な構築を進めています。ネクストジェンは、長年の経験を生かし、日本の通信事業者の音声網に精通したエンジニアが全面的にサポートを行うことで、フルMVNOサービスの提供を目指します。このプロジェクトによって、通信業界に新たな風が吹き込まれることが期待されています。
会社概要
日本通信株式会社は、1996年からMVNO事業に取り組み、セキュリティ基準の高い通信サービスを提供してきました。彼らの特許技術であるモバイル専用線は、金融業界など高いセキュリティが求められる分野でも採用されています。
株式会社ネクストジェンは、2001年に設立され、通信業界にIP技術の導入を推進してきました。同社のソリューションは、国内の主要通信キャリアや多くの企業で採用されています。今後も新たな通信環境の構築に貢献していく意向を表明しています。
結論
日本通信のネオキャリア・プロジェクトとネクストジェンの「NX-B5000」の組み合わせは、革新的な通信サービスの可能性を広げます。2026年5月のサービス開始が待ち遠しい限りです。私たちはこのプロジェクトの進捗を追い続け、更なる情報をお届けします。