鹿児島堀口製茶がパリ国際日本茶コンテストで栄光のグランプリ受賞
最近、鹿児島県の「鹿児島堀口製茶」が、フランス・パリで行われた「Japanese Tea Selection Paris」において、同社の紅茶「カクホリ 紅茶べにふうき」が見事にグランプリを受賞しました。この国際的な日本茶コンテストは、フランス料理界のトップシェフや茶業界のプロフェッショナルによる厳正な審査が行われ、日本茶の魅力を広める重要なイベントです。
「カクホリ 紅茶べにふうき」の特徴と受賞の背景
「カクホリ 紅茶べにふうき」は、紅茶の技術が生かされる『セカンドフラッシュ』と呼ばれる、二番茶を使用した和紅茶です。独特の低温萎凋製法によって、この茶の品種「べにふうき」の柔らかな渋みを引き出すだけでなく、芳醇で花のような香りも醸し出しています。その美しい琥珀色の水色と、ウンカによって引き出されたマスカテルフレーバーが、飲む人々を魅了しています。
この紅茶は、数々の国内外のコンテストでも高評価を獲得しており、「日本茶AWARD2022」紅茶部門でのプラチナ賞や「THE LEAFIES 2022」での優秀賞など、質の高い製品として確固たる地位を築いています。
ブランド「カクホリ」の誕生と製茶への思い
「カクホリ」シリーズは、鹿児島堀口製茶の70年にわたる茶づくりの集大成として誕生しました。このブランドは、地域の特性を生かしたシングルオリジンの理念を基に、煎茶、釜炒り茶、烏龍茶、紅茶など多様なラインナップを展開しています。お茶の多様性を追求することで、広い層のお客様に楽しんでもらうことを目指しています。
製造責任者である入来浩幸氏は、紅茶製造において肥料設計や新しい製法の開発に力を入れたことを背景に、質の高い紅茶を安定供給する体制を築けたと語ります。また、代表取締役の堀口大輔氏は、鹿児島堀口製茶の成功を地域の協力や研究機関との連携のおかげだと振り返ります。
茶業界の未来と期待
茶業界全体が国内需要の減少に悩む中、鹿児島堀口製茶は国内外での評価を高めるべく努力を続けています。特に世界的に茶の需要が高まっており、日本茶もその一環として評価されつつあります。特に、輸出環境が整いつつある政府の取り組みや、地域の支援を受けながら、新たな高度な茶の生産国としての地位確立を目指しています。
鹿児島堀口製茶では、茶畑戦隊「茶レンジャー」やスマートIPM農法を通じて、持続可能な農業の実現に取り組んでいます。これにより、和紅茶の新たな景色を切り開く努力を続けています。
このたびのグランプリ受賞は、同社が国内外の市場で存在感を高め、日本紅茶文化の発展を目指す新たな一歩となりました。今後の展開に期待が寄せられます。
会社概要
鹿児島堀口製茶有限会社では、高品質な紅茶の提供を通じて、伝統的な日本茶文化を支え続けています。これからも、多様な商品展開や新技術の導入を通じて、さらなる発展が期待されています。詳しい情報は、
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