令和5年度東京都食品衛生監視指導計画の実施結果概要:HACCP推進や食中毒対策強化で安全な食生活を守る

令和5年度東京都食品衛生監視指導計画:食の安全確保に向けた取り組み



東京都は、令和5年度の「東京都食品衛生監視指導計画」の実施結果を公表しました。本計画に基づき、都は食品の安全性確保に向けた多岐にわたる取り組みを実施しました。

1. HACCPの普及促進

食品等事業者による自主的な衛生管理体制構築を促進するため、HACCP(ハザード分析重要管理点)の導入支援に力を入れています。令和5年度は、相談会を60回開催し、有識者による訪問アドバイスも71施設に対して実施しました。また、HACCP推進者を育成するための講習会を252人に対して開催しました。

2. 食中毒対策の強化

食中毒発生の予防と対策強化のため、食肉の取扱い施設や集団給食施設等に対する監視指導を強化しました。食肉の生食による食中毒防止のため、飲食店や販売店などに対して延べ2,725件の立入検査を実施しました。また、食中毒発生時に大規模化しやすい学校給食等の大量調理施設や高齢者・子供等が利用する社会福祉施設等に対しては、延べ1,714件の立入検査を実施し、衛生管理の徹底を指導しました。

3. 食品表示の適正化

消費者の安心安全な食品選択を支援するため、食品表示の監視を強化しました。延べ189,711件の事業者に対して794,725品目の表示検査を実施し、不適正表示を発見した場合は、適正な表示に改善させるなどの必要な措置を行いました。

4. 輸入食品の安全性確保

海外からの食品輸入増加に伴い、輸入食品の安全性確保にも力を入れています。令和5年度は、輸入食品等について53,093項目の検査を実施しました。その結果、基準値を超える残留農薬を検出した冷凍いちごなど、9項目(9検体)の違反を発見しました。輸入者に対しては、延べ248件の監視指導を実施し、事故発生時の管理体制や自主管理の取組状況を把握しました。

5. 監視指導の結果

令和5年度は、食品関係営業施設に対して延べ236,735件の監視指導を実施しました。食品等について、110,105項目の検査を実施した結果、「大腸菌群を検出したアイスミルク」等、16項目(16検体)の違反を発見しました。

6. 今後の取り組み

東京都は、今後もHACCPの普及促進や食中毒対策の強化、食品表示の適正化、輸入食品の安全性確保など、様々な取り組みを通じて、都民の食の安全確保に力を入れていきます。

関連情報

* 東京都保健医療局健康安全部食品監視課ホームページ(食品衛生の窓)

関連リンク

サードペディア百科事典: 東京都 食品衛生 HACCP

Wiki3: 東京都 食品衛生 HACCP

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