神戸市の挑戦
2021-06-10 15:01:35
神戸市の新たな挑戦!アーバン・イノベーション・ジャパンがスタートアップとの協業実験をスタート
地域課題の解決へ向けた新たな試み
神戸市とアーバン・イノベーション・ジャパン(UIJ)が進めるスタートアップ企業との協業実験が、今年も新たな8つの課題を発表しました。この取り組みは2017年に神戸市から始まり、自治体が抱える様々な社会的な問題を解決するためのアイデアを全国のスタートアップから示してもらうものです。実証実験を通じて、両者の連携を深めることを目的としています。
これまでの歩み
UIJは、地方自治体の課題解決をサポートする中間支援型NPOとして、全国の自治体と連携しながら活動を拡大してきました。2020年度には神戸市以外の12の自治体とも連携し、92の課題についてアイデアを募集しました。この取り組みは年々成果を上げてきており、実証実験後のサービス導入率は40%を超える実績を誇ります。これにより、スタートアップ企業は自治体と密接に連携し、社会課題の解決に向けた新たなモデルを構築しています。
ウェブサイトのデザイン一新
最近、UIJはウェブサイトのデザインを一新し、より直感的に情報にアクセスできるように改善しました。特に注目すべきは、公開中の課題や過去の実験結果を明確に分けて表示した点です。これによって、自治体やスタートアップ企業は興味のある分野や地域に応じた情報を効率的に取得できるようになります。新たなデザインは、自治体や企業の関係者にとって非常に使いやすいものとなっています。
「過去事例の資産化・共有化」への取り組み
2021年度のテーマは「過去事例の資産化・共有化」です。UIJは、過去に行われた実証実験の成果や失敗を情報として蓄積し、自治体やスタートアップ企業が参照できるようにすることで、さらに効果的な課題解決を促進しようとしています。また、社会課題に関わる研修プログラムの提供や、自治体職員を対象とした事例の報告会も開催予定です。これにより、地域の人材育成と横のつながりの強化を図ります。
未来に向けた展望
UIJの代表である吉永氏は、「公共が人々の期待を育む場所になることを目指す」というビジョンを掲げています。UIJは、地方自治体職員の抱える課題を理解し、彼らの違和感を解消する文化や環境を作っていくことに力を入れています。また、自治体だけでなく中小規模の地域でも、効果的な課題解決の仕組みを模索していくことを目指しています。
今後もアーバン・イノベーション・ジャパンは、地域の多様な課題に対して取り組みを続け、スタートアップ企業との協業を深化させることで、より良い地域社会の実現を目指していくでしょう。
会社情報
- 会社名
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NPO法人コミュニティリンク
- 住所
- 兵庫県神戸市中央区伊藤町110-2 神戸ポートビル旧居留地7F-7
- 電話番号
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078-200-6544