Antler Residency in Japanが第3回プログラムを発表
シンガポールに本社を置くグローバルベンチャーキャピタルのAntlerは、その日本法人であるAntler株式会社を通じて、アーリーステージの起業家を支援する「Antler Residency in Japan - Batch 3」を開催しました。これに伴い、最大で6,000万円の資金調達機会が与えられる7社への出資が決まりました。
出資先企業の概要
発表された7社は、各分野で注目されるスタートアップですが、その中でも特に目を引くのは、ヘルスケア産業の革新を目指す企業群です。これらの企業は、日本における医療環境を改善するために、最先端のAI技術やデータ解析を利用し、医療従事者と協力して新たなソリューションを提供しています。
1. ニヒンメディア株式会社
ニヒンメディアは、「MedGen Japan」を開発し、日本の医師向けのAIアシスタントを提供しています。同社は、医療業界におけるデータとAI技術の活用を進め、次世代の医療情報収集モデルの確立を目指しています。創業メンバーは、医療と技術に精通した専門家です。
2. ShelterOne
ShelterOneは、災害時における避難所環境を改善するための資機材統合運用プラットフォームを提供します。平時には備蓄網の管理を行い、災害時には迅速に避難所を設営することで、被災者の支援を行います。
3. I.W.G 株式会社
医療AIとヘルスケアITの融合を図るI.W.Gは、クリニックと病院のニーズに応えるクラウドベースのプラットフォーム「DOCloud」を開発しました。AIを活用してデータ共有やタスク管理を行えるシステムを提供しています。
4. ModAstera株式会社
モッドアステラは、医療AIの開発・導入に特化したサービスを提供し、業界全体のAI導入を加速させています。特にデータの前処理やモデル構築を簡素化することを目指しています。
5. Vlightup株式会社
Vlightupは、web3エコシステムにおけるコンプライアンス・ソリューション「TRUSTAUTHY」を開発。革新的な技術により、ユーザーの匿名性を保ちつつ、暗号資産取引の安全性を強化するサービスを提供しています。
6. Acsiryo株式会社
Acsiryoは、長期的なモニタリングと予防医療を実現する自動遠隔医療プラットフォームを開発。地域の診療所と連携して、患者中心のケアを提供することを目指しています。
7. Orbitorus
Orbitorusは、人工衛星の再利用に注力し、廃棄物を減らすためのソリューションを提供しています。宇宙インフラの一部として機能することを目指しています。
プログラムの進化と今後の展望
今回のAntler Residencyは、1,000人近い応募者から選ばれた69名の中から出資先が選定されました。プログラムは全て英語で進行し、特に日本人と海外起業家が協力する形で多様性を重視しているのが特徴です。事業アイディアの検証や資金調達の支援が行われ、チームビルディングから企業立ち上げまでを包括的にサポートします。
第4回目のプログラムは2025年4月7日からスタートします。次回の開催に向け、チャレンジングなアイデアを持つ起業家の応募が期待されています。日本から世界を目指す皆さん、この機会をお見逃しなく!
詳細についてはAntlerの公式サイトをご覧ください。
Antler Japan