徳島市に誕生した新たな木造倉庫
最近、徳島県徳島市に新しい木造倉庫が完成しました。この倉庫は、ダイセーグループのダイセー阿波急行株式会社と、木材加工を行う株式会社ダイリFPCが共同で手掛けたもので、環境に配慮しながらも物流の効率化を図った新しい試みです。
プロジェクトの背景
このプロジェクトは、両社が隣接する立地を最大限に活かして進められました。ダイセー阿波急行は、ダイリFPCが手掛ける木材の輸送や倉庫の賃貸を以前から行っており、長年のパートナーシップが築かれていました。この度、ダイリFPCが新しくモルダー製材工場を設立したことを受けて、製品の在庫を保管するための倉庫とその輸送体制の強化が求められたのです。
その結果、ダイセー阿波急行の敷地内に新たに建設された倉庫は、製品の保管から輸送に至るまでを一貫して行う物流拠点として機能します。これにより、物流の効率化と安定運用が可能となりました。
新倉庫の特徴
新しく竣工した木造倉庫では、日本ではあまり例のない木造構造が採用されています。再生可能資源である木材を用いることで、環境負荷の軽減を意識しています。加えて、木造建築の重要性や可能性を広める目的も果たすことが期待されています。倉庫の建設においては、ツーバイフォー工法を基フォルムに、高強度トラス構造を組み合わせて設計されました。この手法により、木造でありながら高い強度と耐久性が実現されています。
特に、分散荷重による基礎への負担軽減や、施工性の高さが反映され、工期の短縮やコスト削減にも寄与しています。その上、木造倉庫は気密性が良く、木材の品質を保持するために優れた保存環境を提供します。
ただし、木材は温度や湿度に影響されやすいため、倉庫内では徹底した温度管理と湿度管理が行われています。これにより、カビの発生を防ぎつつ、安定した保管品質を維持することができています。
ダイセー阿波急行とダイリFPCの役割
ダイセー阿波急行株式会社は、青果物を中心に食品物流を手掛ける物流企業です。冷蔵・冷凍輸送から一般貨物輸送まで、様々な車両を保有し、冷蔵・保管のニーズに応えています。近年は点での輸送だけでなく、倉庫保管や現場作業まで含めた一体的な運営を推進し、顧客の物流効率を高めています。
一方、株式会社ダイリFPCは、木材の輸入から卸売、さらに自社工場での加工までを一貫したプロセスで行う専門会社です。住宅用や非住宅分野の木材を取り扱い、加工時に生じる端材を再利用するなど、循環型の事業モデルにも取り組んでいます。
今後の展望
新しい木造倉庫の完成によって、ダイセー阿波急行とダイリFPCは環境に配慮しつつも物流の効率化を目指す姿勢を一層強めていくことでしょう。この取り組みが、地域の経済活動や環境保護の双方向に貢献することを期待したいです。新たな物流拠点がどのように成長していくのか、今後も注目していきます。