福井大学とALL CONNECTが共同で取り組む産学連携教育プログラム
福井県福井市を拠点に展開する株式会社ALL CONNECTは、国立大学法人福井大学と協力し、地域振興に向けた革新的な教育プログラムを展開しています。この取り組みは、プロバスケットボールクラブ「福井ブローウィンズ」を題材に、大学院生が地域への影響を分析するという内容です。全3回にわたる最終回が2023年7月18日(金)に開催され、学生たちの研究成果が発表される予定です。
プログラムの概要
「福井ブローウィンズ」は福井県におけるスポーツ振興の先駆けとして知られ、地域に様々な正の影響をもたらしています。本プログラムは、学生たちがこのクラブの活動を通じて、地域社会に引き起こされる変化を予測し、具体的な影響を数値化する試みです。学生たちは初回の授業でポジティブな変化に関する仮説を立て、続く授業でその中から実際に調査するテーマを決定。最終回では、実際の調査結果を基にプレゼンテーションを行い、その成果を共有します。
教育的な意義
このプログラムは、単に地域振興効果の可視化を目指すだけでなく、学生たちにとっても重要な実践的経験となります。将来の起業や就職活動に必ず役立つスキルを磨く場となり、地域社会の課題を認識し解決する力を育てることが求められます。また、10年続く産学連携モデルとして、企業と地域が協働で未来を見据えた取り組みを進めることも目指しています。
地域振興効果の可視化
本プログラムでは、福井ブローウィンズがもたらす経済波及効果の試算も行われており、2023-24シーズンには約28億円に達すると期待されています。これは単なる数値の話にとどまらず、地域にどのような情緒的・定性的な価値が生まれるかを追求するものです。具体的な数値とデータを用いて、その影響を科学的に解明する試みは、地域振興の新たなモデルを示すものとなるでしょう。
企業と大学のコメント
本プロジェクトに関わる福井大学およびALL CONNECTの関係者は、この取り組みの重要性を強調しています。福井大学の竹本教授は「このプロジェクトは、地域社会が持つ情緒的・定性的価値をデータで可視化し、科学的に捉えることを目指しています」と述べ、学生たちの提案力向上が期待されています。また、ALL CONNECTの千本執行役員は、企業は地域事業の有益性を実感し、地域活性化の第一歩となることが望まれると語りました。
報道機関へのお知らせ
最終回の授業は報道公開され、取材が可能です。学びの現場である福井大学が、学生のディスカッションや調査結果の発表を通じて地域との連携を強化する様子をお見逃しなく。
福井県に根ざしたこの文化的かつ教育的なプロジェクトは、今後の地域社会がどのように変化し、新たな未来を切り開くのかに期待が寄せられています。