ソニー銀行、イヌワシも暮らせる森づくりへ支援開始
ソニー銀行は、2025年4月1日から「イヌワシも暮らせる森づくり」のプロジェクトへ支援を始めることを発表しました。この取り組みでは、銀行の新規口座をなぜ開設するごとに、公益財団法人日本自然保護協会(NACS-J)に10円が寄付されます。これはネイチャーポジティブの実現を目指し、国内の森林保全や生物多様性の保護に向けた新たな試みです。
自然保護の背景
ソニー銀行は、2012年からインドネシアのスマトラ島の森林保全プロジェクトに参加していましたが、今後は国内の自然環境保護にも力を入れる方針です。日本にはたくさんの美しい自然が存在し、それを守ることは次世代への大切な財産を守ることに直結します。
イヌワシの現状
イヌワシは、日本の森林生態系の頂点に位置する存在であり、森の健康を測る重要な指標とされています。しかし、近年の環境悪化により、イヌワシの生息数は深刻な危機に瀕しています。すでに日本に生息するイヌワシは500羽程度で、絶滅の危機にあるとされています。これは環境省のレッドリストでも明記されています。
イヌワシが生きていくためには、広大な生息環境と生物多様性豊かな森林、獲物となる生きものが必要です。NACS-Jは、群馬県のみなかみ町や宮城県の南三陸町などで、劣化した森林の再生や狩場の創出などの活動を展開しています。
プロジェクトの展望
ソニー銀行は、NACS-Jの活動を支援することで、日本の自然を次世代に引き継ぐことを目指しています。支援には口座開設を通じての寄付に留まらず、森林保全や生物多様性の保護を広く知らしめる取り組みが含まれています。
NACS-Jについて
NACS-Jは1951年に設立された日本で最も歴史のある環境NGOの一つです。約8万5千人のサポーターと300社以上の企業、全国の大学や研究機関と連携しながら、日本全国の自然を守り、活かすための活動を推進しています。「自然のちからで、明日をひらく」というメッセージを掲げ、人と自然が共生できる社会を目指しています。
理事長のメッセージ
NACS-Jの土屋俊幸理事長は、「私たちは日本最古の自然保護NGOとして、何十年にもわたり自然保護に尽力してきました。ネイチャーポジティブの国際的な目標を現場で推進するため、皆様のご支援をお願いいたします」と述べています。
ソニー銀行の考え方
ソニー銀行では、銀行事業を通じて持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも貢献するとしています。この新しい取り組みによって、主に以下のSDGsの目標に貢献できる見込みです。
- - 目標15:陸の豊かさも守ろう
- - 目標13:気候変動に具体的な対策を
- - 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
この取り組みを通じて、ソニー銀行はより豊かな自然環境を未来へと引き継ぐことを目指しています。自然と共生する社会の実現に向け、今後も様々な活動を展開していくことでしょう。