新たなキャラクターショップの未来を拓く「キャラワーク」の誕生

2025年9月4日（木）、メタバース内の商業施設「そらのうえショッピングモール」に、新しい形の人材紹介サービス「キャラワーク」がオープンする。このショップは、特にキャラクターショップに特化した求人サービスを提供し、従来の求人広告の枠を超える新たなアプローチを試みるものだ。

「キャラワーク」は、ベネリックデジタルエンターテインメント株式会社（BDE社）とそのグループ会社であるベネリックコミュニケーションズ株式会社（ベネコミ社）の共同プロジェクトである。最近、スキマ時間に働く選択肢の増加や、特定の業種に特化した求人サービスが求められる中、キャラクターショップに興味がある求職者と、求む人材を見つけたい企業との橋渡しをするために誕生した。

このショップでは、常設店の正社員募集にとどまらず、中長期のアルバイト、パート、さらには各地で開催されるイベントや期間限定ショップに関わる短期アルバイトの情報も取り扱う。これにより、求職者は自分のスキルやライフスタイルに合った働き方を容易に見つけられる。

「キャラワーク」ショップの特筆すべき点は、キャラクター特有の求人情報が載っているため、一般的な求人サイトでは埋もれがちな情報が目立ちやすいことだ。近年の「推し活」が多くの人々に浸透し、その影響力は計り知れない。キャラクター市場のニーズは表面化していないだけで実際には大きいと考えられる。

具体的には、買い物客が店頭で見かけた求人ポスターに応募するという事例は、他の業種でも見受けられる。だが、オフラインではアクセスできる範囲が限られるため、メタバースを活用することで求職者の可能性を広げることができる。

訪れるユーザーは、360度撮影されたバーチャルショップを歩き回り、アバターとして応募者と共に面接を行うことが可能だ。店舗のスタッフの動画を閲覧しながら、実際の接客の様子も確認できるため、より具体的なイメージを持った上で応募ができる。この新しい求人スタイルは、従来の求人広告とは一線を画すものであり、メタバースの特性を活かした先進的な取り組みだ。

さらに、「キャラワーク」は対面接客が難しい人たちのための選択肢も用意している。デスクワークを希望する人や、ゲームやアニメのキャラクターを用いた仕事を望むVTuberなど、オンラインでの働き方にも対応した求人が可能になる。この新たなサービスは、国内外の求職者を対象にしたものとなり、働き手の多様性を尊重する配慮がなされている。

ベネリックグループは幅広いキャラクターショップを展開し、「ジブリがいっぱいどんぐり共和国」や「ウルトラマンワールドM78」、「レゴ®ストア」など、100以上の店舗を持つ。これにより、グループが持つシナジーを活かして、アニメやゲームの世界に関わる人達の支援をし、参入障壁を低くする取り組みが進行中だ。

さらに、メタバースの3号館では方言を話すVTuberが各地の名所や名産を紹介するイベントも開催される。このような新しい試みが、キャラクターショップの魅力を最大限に引き出し、メタバースの可能性を促進することになる。

「キャラワーク」は、単なる求人サービスではなく、キャラクター文化を支える新たなコミュニティの形成を目指している。メタバースという新しい舞台で、キャラクターへの情熱を持つ人々が集まり、それぞれの夢を形にできる未来が、より具体的に描かれることでしょう。これからの展開に目が離せない。

【企業情報】