国連SDGsシンポジウム
2020-09-15 10:18:21

国連大学SDGs大学連携プラットフォーム設立記念シンポジウムが開催されました

国連大学SDG大学連携プラットフォーム設立記念シンポジウム



2020年8月28日、オンラインで開催されたシンポジウムでは、国際連合大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)が主催し、国内の大学が協力してSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みを促進する「国連大学SDG大学連携プラットフォーム」の設立を記念しました。このプラットフォームは、大学が社会に貢献するための重要な拠点として、さまざまなステークホルダーとの連携を図ることを目的としています。

シンポジウムの背景



シンポジウムには530名以上の学長や理事が参加し、SDGsに積極的に取り組む大学の意義や産官学の連携について議論が行われました。国連大学のデイビット・マローン氏は、日本の若者によるSDGsに関する対話の重要性を強調し、「このプラットフォームが様々な大学を結び付け、議論の出発点となることを望む」と述べました。文部科学省の氷見谷直紀氏も、各大学が国際的に連携し、SDGsの達成に貢献することの必要性を語りました。

基調講演とパネルディスカッション



基調講演では、UNU-IASの山口しのぶ氏が「SDG大学連携プラットフォームの意義」について説明し、大学の役割が国際社会に与える影響を述べました。特に、個々の大学が持つ特性を活かし、社会への発信力を高める重要性が指摘されました。さらに、SDGsへの取り組みを評価する「Times Higher Education Impact Rankings」についての紹介があり、日本の大学が多くエントリーし、高い評価を得ていることが報告されました。

パネルディスカッションでは、大学のSDGs推進について具体的な取り組みが紹介されました。東京大学の五神真氏は、気候変動などの課題に対して大学が果たす役割を強調し、デジタル革新を活用した教育の重要性を述べました。上智大学の杉村美紀副学長は、国際的視点からの人材育成の重要性を示し、持続可能な未来を目指す教育プログラムを紹介しました。北九州市立大学の松尾太加志学長は、地域と連携したSDGsの取り組みを強調し、産学官連携の重要性を訴えました。

企業と自治体の連携



シンポジウムでは、企業や自治体からの意見も交わされました。リクルートホールディングスの伊藤綾氏は、SDGsを推進する上での産学連携の重要性を述べ、共通のゴールに向けた強力なコミットメントの必要性を強調しました。また、京都市の門川大作市長は、地域に根差した取り組みの重要性を述べ、大学生が地域社会に貢献する役割を評価しました。

まとめ



このプラットフォーム設立により、日本の大学はSDGsの達成に向けて共同で活動する機会を得ることになります。参加大学同士の交流や情報共有を通じて、より良い社会の実現に向けた取り組みが加速していくことでしょう。今後も、国際社会が目指すインクルーシブでサステイナブルな社会の実現に向けて、大学の役割はますます重要となります。新型コロナの影響で変化する社会において、大学が持つ知識とスキルを活かし、多様な解決策を探求する時が来ています。

シンポジウムに参加した一人一人がこのプラットフォームを通じて、未来の社会に責任を持つ行動を起こすことが期待されます。この新たな試みが実を結び、日本の大学が国際社会で活躍できる機会を創出することを願っています。

会社情報

会社名
国際連合大学
住所
東京都渋谷区神宮前5-53-70
電話番号

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