災害医療の未来
2025-10-08 15:26:59

災害時医療の未来を見据えたフィリップスの取り組みシンポジウム

フィリップス・ジャパンの災害医療セミナー



2025年9月30日、フィリップス・ジャパンは麻布台にて「災害時にも止まらない医療を」というテーマでプレスセミナーを開催しました。本イベントは、フィリップスの「Philips Future Health Index 2025日本版」(FHI2025)の発行を記念して行われ、オランダ王国大使館と一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)の後援を受けています。

自然災害と医療の課題



日本では近年、地震や洪水といった自然災害が頻発し、政府は2026年に防災庁を設置する準備を進めていることもあり、災害医療に対する備えが急務となっています。今回のセミナーでは、専門家や医療関係者が集まり、具体的な取り組み事例を通じて、災害時に必要な医療機器の整備やその課題について意見を交わしました。

開会挨拶とFHI2025について



セミナーの冒頭では、フィリップスの代表取締役社長であるジャスパー・アスエラス・ウェステリンク氏が挨拶を行い、企業理念や未来の展望を示しました。FHI2025の調査結果として、日本の医療現場ではAIやテクノロジーの受容度が低く、医療従事者と患者の間に大きな認識のギャップが存在することも報告されました。特に、医療従事者はAIの利用に前向きである一方、患者は懐疑的な姿勢を示しており、説明を受けることで受容が進むことも指摘されました。

災害医療における取り組み事例



セミナーでは、トークセッションが展開され、まず日本赤十字社の植田信策氏が登壇し、予測型行動や地域医療の向上に向けた課題を説明しました。東日本大震災での事例では、予測に基づいた対策が迅速な医療対応を実現することが示され、日頃からの仕組み作りの重要性が訴えられました。また、環境改善への取り組みや、医療機関の連携の必要性についても具体的な事例を交えて議論されました。

続いて、フィリップスの門原寛氏が登壇し、設置型医療機器の災害時対策について提言しました。特に、津波や水害に備え、機器を高層階に設置することが効果的であるとの意見が示されました。さらに、フィリップスのヘリウムフリーMRI「BlueSeal」などの最新技術が災害環境での医療において有用であることも紹介されました。

パネルディスカッションと医療現場の対応



最後に、パネルディスカッションでは、セッションでの学びをさらに掘り下げる形で議論が行われました。地域医療の網の目を強化するための提案や、災害時における医療機器の迅速な復旧の重要性が強調されました。特に、災害発生時の人員確保や、通信手段の整備の必要性も示される中で、医療機器メーカーとしての取り組みが問われました。

セミナーを通じ、災害時医療の重要性と、医療現場での技術導入の必要性について多くの関係者が認識を深める機会となりました。フィリップスは「より良いケアをより多くの人へ」をビジョンに掲げ、今後も災害時医療の支援に努めていく意向を明らかにしています。


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会社情報

会社名
株式会社フィリップス・ジャパン
住所
東京都港区麻布台1-3-1麻布台ヒルズ森JPタワー15階
電話番号

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