金沢工業大学が未来のコンビニを実現するロボット技術で優勝

金沢工業大学、未来のコンビニをロボットで実現

金沢工業大学ロボティクス学科のチームHappy Robotが、2024年11月に大阪で開催された自律移動ロボットによる「WRS Future Convenience Store Challenge 2024」で堂々たる成果を上げ、見事優勝を果たしました。この大会は、未来のコンビニエンスストアを実現するための技術開発を目指したものであり、大きな注目を集めました。

大会概要

WRS Future Convenience Store Challenge 2024は、ロボット技術がもたらす新たなサービスを通じて、コンビニ業界の負担軽減を狙った競技会です。特に「陳列廃棄タスク」においては、参加者が開発した自律移動ロボットが模擬店舗内で商品の陳列や廃棄品の回収を行い、その精度を競い合います。

競技は「陳列サブタスク」と「陳列廃棄サブタスク」という2つのサブタスクに分かれ、参加チームは商品の陳列や廃棄の正確さを試されました。今年は合計10チームが参加し、各チームはさまざまなロボット技術を駆使してその実力を示しました。

チームHappy Robotの成績

チームHappy Robotは、「陳列サブタスク」で満点の59点を獲得し、続く「陳列廃棄サブタスク」でも54点を奪取。結果として、合計113点を叩き出し、他を圧倒する成績で優勝に至りました。

上位順位は次の通りです：
1. Happy Robot（59点、54点、合計113点）
2. TAK（59点、19点、合計78点）
3. NaRiPa（40点、35点、合計75点）

使用された技術

チームHappy Robotは、日夜の研究と技術開発の成果を生かし、自律移動ロボットを展開しました。このロボットはAIによる人検出機能を搭載し、効率的に廃棄商品を回収することが可能です。また、三協立山株式会社と共同で開発した自動開閉棚も、競技において大きなアドバンテージとなりました。

特に、競技の参加ルールに基づき、廃棄品が多い商品や、フェイスアップの必要な商品を正確に陳列・廃棄する能力が求められました。チームはこの挑戦に見事応え、ロボットを駆使して効率的に作業を遂行しました。

貢献する未来

金沢工業大学は、今回の成績がコンビニエンスストア業界において、労働力不足の解消や業務の効率化に寄与することを期待しています。そして、今後も最先端の技術開発と人材育成を重視し、社会のニーズに応じた研究を続けることを目指しています。

この素晴らしい成果に対し、チームHappy Robot全メンバーの努力を讃え、彼らの技術が未来の働き方や生活の質を改善することを期待しています。