女性エンジニアと転職
2015-04-27 10:45:58

女性エンジニアの転職事情:ライフステージの影響と働きやすさの理解

女性エンジニアの転職事情



近年、エンジニア職に就く女性の働き方に注目が集まっている。ある調査によると、25歳以上の女性エンジニアの約6割が、結婚、妊娠、出産、育児、介護などのライフステージの変化を理由に退職や転職を経験していることが分かった。この結果は、女性に特有のライフイベントがキャリアに与える影響を示すものであり、その課題の深刻さが浮き彫りにされている。

転職・退職の理由とは?



調査に参加した100人の女性エンジニアに対し、転職または退職したことがあるかどうかを尋ねたところ、78%が「ある」と答え、そのうち58%は結婚や子どもの誕生など、ライフステージの変化が影響を与えたと述べている。これにより、エンジニアという職業においても、女性が生活の変化に応じた職業選択を迫られることが多いことが分かる。

特に、出産後に職場環境についての感じ方が変わっていることも興味深い。結婚後は「まあ思う」という意見が最多だったが、出産後は「どちらともいえない」が最も多く、働きやすさへの疑問が強まることが示唆された。このことから、出産は働き続けるための障壁になることが多いと言える。

働き方の現実



出産後、「続けられると思わない」と回答した理由には、労働時間の厳しさが大きな要因として挙げられている。「就業時間が長く、両立は不可能」といった意見や、「前例がない」、「男性主導の環境で子供の都合で早退が難しい」といった声が多く聞かれた。このように、エンジニア業界ならではの特性が、女性のキャリアへの影響を深刻化させている。

企業選びの基準



加えて、現在の職場を選ぶ際、女性たちが重視する点も重要である。調査によると、勤務地、勤務時間、職種が最も重要視されており、報酬や福利厚生、社風を超えて選択される現状が浮き彫りになった。女性エンジニアは、働きやすい環境や生活との調和を重視していることが見て取れる。

特に勤務地については、84.6%が重視していると回答し、勤務時間や職種も高い関心を持たれている。企業側も、こうした需要に応えるためには、女性が活躍しやすい働き方を提供することが求められていると言えよう。

未来への展望



この調査結果は、今後の企業や社会が女性エンジニアに対して、どのようにサポートや環境改善を行っていくべきかを考察するきっかけとなる。特に、ライフステージに関係なく活躍できる職場環境の整備が急務であり、企業は女性が長く働ける環境作りに努め、女性エンジニアの成長を支援していく必要がある。

トライアローでは、こうした女性エンジニアが継続して働き続けられるような取り組みを行い、研究結果を発信し続けることで、エンジニア業界全体の改善を目指している。

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トライアロー株式会社
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東京都港区芝浦3丁目2番16号A-PLACE田町イースト7F
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03-5439-1200

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