川崎市と「スケッター」、新たな介護人材育成の挑戦
2023年12月2日、神奈川県川崎市が介護・福祉に特化したボランティアマッチングプラットフォーム「スケッター」を運営する株式会社プラスロボと新たな連携協定を締結しました。この協定は、地域の人材を介護業界に引き込むことを目的としており、市内の介護事業所へのスケッターの利用促進が期待されています。
スケッターとは
「スケッター」は、2019年にリリースされたプラットフォームで、地域住民が福祉活動を行うための新しい形を提案しています。特に目を引くのは、これまで介護福祉分野での経験がない人々でも、身体介助以外のタスクに従事できるという柔軟な仕組みです。登録ユーザーは約6600人に達し、その中には異業種から転身した人々が7割を占めています。
特徴と多様なバックグラウンドのユーザー
スケッターに登録している人材は、学生から60~70代のアクティブシニアまで多岐にわたります。特に「関心はあるが手段がなかった」という潜在的関心層に対して、プラットフォームは新たな機会を提供している点が大きな特徴です。さまざまな業界から福祉に貢献する人材が増えており、これにより地域での福祉活動の知識と経験が拡大しています。
川崎市との連携の意義
今回の協定では、川崎市が市内の介護事業所に対してスケッターのトライアル利用を促し、市民に向けても有償ボランティア活動への参加を呼びかけています。これにより、地域の介護人材が確保されるだけでなく、福祉に関する意識の向上も期待されています。
他地域との連携
スケッターの取り組みは川崎市だけにとどまらず、福岡県北九州市、仙台市、埼玉県川口市、東京都品川区、中野区、茨城県大子町など、さまざまな自治体とも協力しており、活動はさらに広がりを見せています。地域主導のボランティア活動を促進することで、互助インフラの構築が加速しています。
未来への展望
川崎市との連携協定は、今後の介護人材育成にとって重要なステップです。多様な世代と背景を持つ人材が集まり、地域の福祉を支える新たな形が確立されることが期待されています。スケッターは今後も、地域活性化と福祉の充実に寄与するための活動を続けることでしょう。仮に介護に関わりたいけれども方法が分からない方にとっても、大きなチャンスとなるため、幅広い参加が待たれています。
詳細については、公式ウェブサイト
スケッターをご覧ください。