スピンデジタルのVVC/H.266エンコーダが日本初上陸!次世代ビデオ技術がもたらす革新とは

スピンデジタルのVVC/H.266エンコーダが登場



最近、スピンデジタルが新たに開発したVVC/H.266リアルタイムエンコーダが日本での発売を開始しました。このエンコーダは、次世代ビデオアプリケーションへの対応を強化し、特にインターネットおよび放送での4Kや8Kストリーミングのビットレートを大幅に削減することが期待されています。

VVCとは?



VVCは、HEVC/H.265に代わる次世代ビデオコーデックとして設計されており、同じビジュアル品質を保ちながら最大50%のビットレート削減を目指しています。この技術により、映像の高品質なストリーミングがより低いコストで実現できるようになります。ただし、VVCの圧縮効果はオフラインアプリケーションにおいて最も顕著であり、ライブのUHDアプリケーションではその実現が難しいとされています。しかし、スピンデジタルは新たに開発したVVCエンコーダを使用することで、ライブアプリケーションにおいても徐々に圧縮率を向上させています。

最新のエンコーダ技術



新しいVVCエンコーダは、高度な意思決定アルゴリズムと最新のCPUアーキテクチャに最適化された柔軟なソフトウェアソリューションです。このエンコーダは、スピンデジタルのHEVCリアルタイムエンコーダであるSpin Enc Liveに対し、9%から34%(平均18%)のビットレート削減を実現しています。74 CPUコアを搭載したサーバーで、4K HDRビデオをリアルタイム処理可能です。

ビデオ配信の新たな可能性



HEVCの圧縮率が一段落しつつある中、VVCエンコーダは将来のビデオコーディングの改善に寄与します。スピンデジタルは高い拡張性を持ち、次世代のCPUアーキテクチャに応じてさらなる圧縮率、パフォーマンスの向上が見込まれています。これにより、ライブアプリケーションでの8Kビデオのリアルタイム処理も視野に入っています。

クラウド環境でのストリーミング



スピンデジタルのVVCエンコーダは、HDMIやオーディオエンコーディング、HTTPストリーミングに対応し、AWSを利用したクラウドワークフローでの実績も豊富です。たとえば、ベルリンと東京間での1200ミリの8K60p低遅延ストリーミングが実現されており、この技術は放送だけでなく医療分野をはじめとする多様な産業での応用が期待されています。

デモンストレーションと今後の展望



スピンデジタルは、2022年11月16日から18日に幕張メッセで開催されるInter BEE 2022で、国内初となるVVCエンコーダのデモンストレーションを行います。展示ブースでは、VVCコーデックの最新技術についてのプレゼンテーションも予定されています。

さらに、スピンデジタルはホワイトペーパーを公開し、VVCエンコーダの性能や圧縮率についての詳細な情報を提供しています。また、エンコーダのデモ版評価も受付中です。

スピンデジタルについて



スピンデジタルは、4K、8K、16Kなどの超高解像度ビデオアプリケーション向けに高性能なビデオコーデックを開発しています。ベルリンに本社を置き、グローバルなB2B環境での事業展開を行い、多くの顧客やパートナーにその技術を利用されています。

このVVC/H.266エンコーダの導入によって、より多くのユーザーが高品質な映像体験を低コストで享受できるようになるでしょう。

会社情報

会社名
株式会社スピンデジタルアジアパシフィック
住所
東京都中央区日本橋人形町3-12-10BEAKER4F
電話番号
06-6341-1131

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