COVID-19実数推定
2022-11-17 10:46:02
日本におけるCOVID-19感染者数は公式報告の約1.77倍と推定される研究結果
COVID-19の真の感染者数に関する研究成果
日本におけるCOVID-19の感染者数が公式に報告された数を大きく上回るという推計が最近発表されました。この研究はMeijiとBlueDot社の共同作業によるもので、公式に報告された173万人の感染者数に対し、実際には307万人が感染しているとされています。
研究の背景と方法
この研究では、COVID-19の死亡者数と年齢別の感染症致死率(IFR)を利用して、日本国内の真の感染者数を推定しました。2021年12月末時点で、全人口の約2.40%にあたる307万人が感染していたと報告されています。これは、公式に確認されている数値の約1.77倍に相当し、パンデミック初期の検査体制の制約や軽症・無症候の感染者が多かったことが理由として考えられています。
他国との比較
日本の感染率は他の先進国と比較して低いことが分かりました。これは日本国内でのマスク着用の遵守や集団感染の防止策が奏功した結果とも考えられています。これにより、PCR検査を受けることができなかった感染者も多く存在していた可能性があります。
専門家の見解
川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は、今回の研究成果を受けて、日本での感染対応が適切に行われていた可能性を示唆しています。しかし、依然として感受性を持つ人口が残っていることを指摘し、さらなる監視体制の強化が求められています。また、東邦大学の舘田一博教授は、血清疫学調査との一致からこのモデルの信頼性を評価し、集団免疫の獲得状況について懸念を表明しました。国立がん研究センターの岩田敏先生は、非感染者を含めた感染者数の把握が臨床医にとって重要であり、今後の変異株に対応したIFRの補正が必要だと述べています。
研究の今後の展開
MeijiとBlueDot社は、2022年1月以降の感染者数の推計を進める予定です。新たな変異株が流行する中で、重症化率や致死率の変化が報告されており、今後の研究に注目です。最終的には、感染症に関する信頼性の高い情報を提供し、予防策を強化することが求められます。
結論
本研究は、日本でのCOVID-19感染者数の真の推定を示す重要なアプローチであり、感染症対策の改善や監視体制の充実を求める声が高まることが期待されます。この情報をもとに、今後のウィズ・ポストコロナ時代に向けた戦略が進むことを願っています。
会社情報
- 会社名
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Meiji Seika ファルマ株式会社
- 住所
- 東京都中央区京橋二丁目4番16号
- 電話番号
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