エナリスが新たにスタートしたMRV支援システム『eneGX MRV’S』
株式会社エナリスは、この度環境省が導入した「J-クレジット制度におけるMRV支援システム」の運営を開始しました。この取り組みは、太陽光発電設備を導入する法人がより簡単にJ-クレジットを取得できるようにすることを目的としています。
1. MRV支援システムとは?
MRVとは、Measurement (測定), Reporting (報告), Verification (検証) の略で、環境におけるデータの収集や報告のプロセスを指します。これを効率化するために、エナリスは『eneGX MRV’S』というMRV支援システムを開発しました。このシステムは、ブロックチェーン技術を活用し、ユーザーが実施する温室効果ガスの排出削減や吸収量の計測、報告、検証などの一連の工程を支援します。
2. 当社の取り組みが必要だとされる理由
従来、J-クレジットを創出するための手続きは非常に複雑で、法人にとっては負担が大きいものでした。具体的には、プロジェクト計画書を登録し、その後モニタリングを行い、結果を報告するなど多くの手間がかかります。このため、特に人手の少ない法人等にとっては、J-クレジットの創出が難しい状況でした。
3. 『eneGX MRV’S』の特徴
- - 効率的なデータ収集: かつては各種データを手作業で収集する必要がありましたが、『eneGX MRV’S』ではデジタル化が進み、簡単に必要なデータを取得できます。
- - ブロックチェーン技術: 取得したデータはブロックチェーンに記録されるため、透明性が保たれ、改ざんが不可能です。これにより、取得したクレジットの信頼性も向上します。
- - 政府との連携: 環境省のJ-クレジット登録簿システムとも連携されており、スムーズな申請が可能です。
4. エナリスの今後の展望
今後、エナリスは『eneGX MRV’S』をさらに進化させる予定です。具体的には、他の方法論にも対応できる体制を導入し、J-クレジットの創出だけでなく、販売や買取のサービスも充実させる計画です。また、様々な企業との協力を深めることで、脱炭素社会の実現に向けた支援を行っていくでしょう。
5. まとめ
エナリスが提供する新しいMRV支援システム『eneGX MRV’S』は、太陽光発電を導入する法人にとって心強い味方となります。このシステムによって、効率的にJ-クレジットが取得できることで、温室効果ガス削減の取り組みが促進されることが期待されています。今後もエナリスは、環境省からの信任を受けて、更なるサービス向上に向けて努力していきます。