株式会社アクアリーフが提供する「フードバンク業務管理システム」は、総務省の情報開示指針に基づく「ASP・SaaSの安全・信頼性に係る情報開示認定制度」の認定を取得しました。この制度は、クラウドサービス提供者が安全性や信頼性に関する情報を適切に開示しているかを評価するもので、これにより利用者はより安心してサービスを利用することができるようになります。
認定の背景と意義
近年、サイバー攻撃や大規模な災害が相次ぐ中、特にクラウドサービスへの信頼性が高まっています。特に、利用者がサービスを選ぶ際には、機能面だけでなく、セキュリティや管理体制も重視されています。2022年には、独立行政法人情報処理推進機構がクラウドサービス利用者に対してSaaS選定に関する調査を行い、その結果、利用者の44%が「ASPICの情報開示認定制度」を選定条件や参考にしていることが分かりました。この結果は、アクアリーフの取得した認定の重要性を示すものです。
フードバンク業務管理システムの特長
「フードバンク業務管理システム」は、フードバンク業務に特化したクラウドベースのシステムで、食品寄付に関する複雑な作業を効率化するための様々な機能を搭載しています。具体的には、在庫管理、実績管理、個人情報管理などがあります。特に優れているのは、トレーサビリティ機能を持ち、寄付品の追跡が可能なため、寄付者が誰から何を受け取ったかを明確に把握できます。この機能により、寄付企業は税制優遇を受けやすくなり、さらなる食品寄付の促進や食品ロスの削減が期待されています。
このシステムは、2024年11月に開催予定の「第18回ASPIC クラウドアワード 2024」で、社会業界特化系 ASP・SaaS部門の準グランプリを受賞することが決まっています。
主要機能の詳細
- - 在庫管理機能: 入出荷処理をスムーズに行い、賞味期限やアレルゲン管理も可能。
- - トレーサビリティ機能: 寄付品を逐次追跡でき、誰がいつ何を寄付したかが一目で分かる。
- - 実績管理: 寄付実績を簡単に集計、寄付企業への報告が容易。
- - 個人情報管理: 寄付者および受益者の情報を安全に管理。
さらに、システムは直感的なユーザーインターフェースを採用しており、タブレットやバーコードリーダーを用いた操作はシンプルです。パソコンに不慣れな高齢者でも簡単に使用できる設計がされています。
システムの安全性も確保されており、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格である「ISO27001」を取得しています。特許に関しても、特許第7400036号を利用し、技術面でも他にはない機能を提供しています。
認証取得の次のステップ
アクアリーフは、今後も「フードバンク業務管理システム」を通じて、利用者に対して安全で信頼性の高いサービスを提供していく方針です。今回の認証取得を寄与として、さらに充実したサポート体制を構築することを目指しています。
このような取り組みは、フードバンク事業の更なる発展や、地域社会における支援活動の強化につながると確信しています。情報開示認定制度の意義を広め、より多くの自治体やフードバンク団体への導入を促進することで、社会全体のフードセキュリティ向上を図ります。
会社概要
株式会社アクアリーフは、2004年に設立され、業務系ASP(クラウド型)システムを提供しています。代表取締役は長谷川智史氏で、社名の通り「水」と「葉」をテーマにした新しいビジネスモデルを模索し続けています。
今回の認定取得を受けて、アクアリーフはフードバンク事業におけるパートナーとして、今後ますますの発展を目指してまいります。