AHAM買収を発表
2025-12-23 15:51:24

アモーヴァ・アセット、マレーシアのAHAMを完全子会社化へ向けた契約を締結

アモーヴァ・アセットマネジメントの新たな一歩



アモーヴァ・アセットマネジメント株式会社(旧社名:日興アセットマネジメント)が、マレーシアを代表する資産運用会社であるAHAM Asset Management Berhad(以下「AHAM」)の株式を取得する契約を締結しました。この戦略的買収により、アモーヴァ・アセットはAHAMの出資比率を現在の20%から最大100%に引き上げる計画です。これが実現すれば、AHAMはアモーヴァ・アセットの連結子会社となりますが、この株式取得にはマレーシアおよび日本の規制当局の承認が必要です。

AHAMの業界における地位



AHAMは、2025年の見込み時点で運用資産残高が1,000億マレーシアリンギット(約3.77兆円)を超える、マレーシアの資産運用業界でトップクラスの企業です。2001年の設立以来、同社は機関投資家や年金基金、政府系機関、富裕層、個人投資家に幅広い投資サービスを提供し、その評価を高めてきました。特に、過去10年間に運用資産が2倍に増加したことから、その実績は顕著です。

AHAMはいくつかの子会社を擁しており、それぞれが異なる市場ニーズに応えるよう進化しています。例えば、イスラム法準拠の投資を行うAIIMAN Asset Managementや、プライベート・エクイティ投資を手がけるBintang Capital Partners Berhadなどがその代表例です。また、急成長中のフィンテック企業Versa Asia Sdn Bhdにも出資しています。

アモーヴァ・アセットの長期ビジョン



アモーヴァ・アセットはマレーシアを含む東南アジアを重要な地域と位置づけており、2011年にはシンガポールのDBS銀行傘下の「DBSアセットマネジメント リミテッド」を通じてAHAMの株主となっています。これ以降、同社はマレーシアに対する揺るぎないコミットメントを示してきました。このパートナーシップを通じて、アモーヴァ・アセットは顧客に卓越した成果を提供するため、常に努め続けています。

アモーヴァ・アセットの総代表は「この取引は、アジア市場における当社の成長を加速する重要な機会です。AHAMの豊富な運用経験と知見を活かし、顧客へのサービス向上を図ります」と語ります。アモーヴァは安定した事業基盤を背景に、AHAMの成長を支え、双方のシナジー効果を最大限に引き出すことを目指しています。

今後の展望



今回の買収は、アモーヴァ・アセットが東南アジアにおいて強固な成長を築くための基盤となります。AHAMの子会社であるAIIMANを通じて、イスラム法に準拠した投資の市場に着目し、さらなる事業の拡大を図ります。また、プライベート・アセットやB2C(個人向け)のサービス分野においても、提供するサービスの幅を広げる計画です。

さらに、国際的な経験を持つ多様な人材を活用することで、アジア市場だけでなく、他のグローバル市場との連携強化にも努めることが期待されています。

アモーヴァ・アセットは、今回の戦略的取り組みを通じて、アジア全域での主要な投資運用会社としての地位を確立し、さらなる成長につなげていく方針です。

まとめ



アモーヴァ・アセットマネジメントによるAHAMの買収は、資産運用業界における大きな変革をもたらすものであり、両社にとってウィンウィンの関係を築くための重要なステップです。顧客への価値提供を最優先に考え、シナジーを活かした事業展開を推進するアモーヴァ・アセットの今後の動向が期待されます。


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会社情報

会社名
アモーヴァ・アセットマネジメント株式会社
住所
東京都港区赤坂9-7-1ミッドタウン・タワー42階
電話番号

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