CADDi Drawerの新機能が製造業に革新
キャディ株式会社が提供する製造業向けAIデータプラットフォーム「CADDi Drawer」が、2025年3月19日より3D CAD機能のアップデートを行い、アセンブリファイルに対応しました。この改良によって、製造業におけるデータ活用が一層進化することが期待されます。
この新機能は、CADDi Drawerにおけるデータ活用の幅を広げるもので、特に設計部門だけでなく、営業や製造・組立現場においても3D CADデータを直感的に利用できるようになります。これまで高額なライセンス費用や流通の煩雑さから、3D CADデータの利用は設計部門に限られていましたが、今回の改良でその見方が大きく変わることが予想されています。
新機能の背景
製造業界では、複雑な製品を立体的に理解するために3D CADの導入が進んでいますが、その利用は設計部門に限られてしまうのが現状でした。しかし、設計以外の部門でも組立作業などで3D CADデータを確認したいニーズが高まっており、今後は設計から調達、製造までのバリューチェーン全体でのデータ活用が可能になることが望まれています。今回のアップデートでは、アセンブリファイルのアップロードに加え、断面図や分解図の参照、部品構造情報の表示が可能になります。
提供される新機能
今回のアップデートで追加される主な機能は以下のとおりです:
- - アセンブリファイルのアップロード: 部品単体だけでなく、アセンブリファイルをそのまま保存・参照できます。
- - 断面図の参照: アセンブリデータの内部構造を確認しやすくするため、断面図の表示機能が加わりました。
- - 分解図の参照: アセンブリデータを構成する部品の分解表示が可能となり、構造を視覚的に把握できます。
- - 階層構造情報の表示: 各部品の階層構造をリスト表示し、詳細な情報を把握できます。
このように、設計工程だけでなく、生産技術、製造、品質保証、営業などの各プロセスにおいて、CADデータの活用が容易になります。これまで専用ツールを必要としていた機能が、追加コストなしで標準搭載されることで、製造業全体の生産性向上が期待されています。
対応フォーマット
新たに対応した3D CADソフトのアセンブリファイルは、以下のネイティブファイル形式と中間ファイル形式に対応しています:
- - ネイティブファイル: SOLIDWORKS、CATIA V5/V6、Solid Edge、Inventor、NX、JT
- - 中間ファイル: IGES、STEP、Parasolid
今後の展望
開発チームは、今回のアップデートを通じて、CADDi Drawerが製造業における多様な情報を統合的に管理・活用できるプラットフォームであることを強化したいとしています。今後も製造業のAIデータプラットフォームとして、ユーザーのニーズに応じた機能を追加・拡充していく予定です。
会社概要
キャディ株式会社は、製造業AIデータプラットフォーム「CADDi」の提供を通じて、モノづくり産業のポテンシャルを解放することを目指しています。国内外で事業を展開し、累計資金調達額217.3億円に達しています。詳細については、
こちらの公式サイトをご覧ください。