一般社団法人OPHIS、Forbes JAPAN「NEXT100」に選出された匂坂量氏の挑戦

一般社団法人OPHIS、匂坂量氏がForbes JAPANの「NEXT100」に選出

一般社団法人OPHISの代表理事である匂坂量氏が、Forbes JAPAN誌が発表する「NEXT100 100通りの世界を救う希望」に選ばれました。これは、彼が持つ救急医療に対する理念や取り組みが、高く評価された結果です。今回の記事では、匂坂氏のプロフィールやOPHISの活動内容、そして彼が目指す救急搬送システムの未来について詳しく紹介します。

匂坂量氏のプロフィール

東京都出身の匂坂氏は、2013年に救急救命士の国家資格を取得し、2018年に国士舘大学大学院で救急救命学の博士号を取得しました。その後、中央大学理工学部の助教に就任し、2024年には国士舘大学防災・救急救助総合研究所の講師とされる等、教育現場でも活躍しています。

匂坂氏の研究は、病院前の救急医療や心理学、疫学など多岐にわたり、現場とアカデミックな視点を融合した探求の姿勢が特徴です。彼の研究成果は多くの論文として発表されており、その内容は日本の救急医療の進化に寄与しています。

一般社団法人OPHISについて

OPHISは、2024年に設立された非営利団体で、「ステークホルダーの垣根を超え持続可能な救急搬送システムを構築する」というミッションを掲げています。超高齢化社会における救急搬送体制の持続可能化を目的とした事業や政策提言を行っており、さまざまな専門家の知識を活かして活動しています。

公式ウェブサイトでは、団体の活動内容や関連情報が掲載されています。

現状の課題と取り組み

現在、日本では救急搬送の件数が過去最多を記録し、救急隊の平均到着時間も延びています。そうした中で、高齢者が60%を占める救急搬送の現実は、救急医療体制に多大な負担をかけています。

OPHISは、この問題に対し「官民連携型救急搬送システム」の実現を目指し、民間搬送事業者との連携を進めています。今後、2024年度には沖縄県名護市で実証実験を行い、急増する救急需要に対応した体制の整備を図っていく予定です。

社会への影響

OPHISの取り組みは、重症患者の救命率向上に寄与することを目指しています。民間事業者と公的救急体制が連携することで、重症傷病者に迅速に対応する仕組みが構築され、救急隊の負担も軽減されるでしょう。

また、今後は「SoilxPolicy Fund」基金の支援を受けて、救急搬送の課題解決に向けた政策提言活動を進めていく予定です。