奈良屋本店の挑戦
2025-10-22 13:51:40

奈良屋本店がSDGsアドバンス企業に認定、次世代へ継承する奈良漬文化

奈良屋本店がSDGsアドバンス企業に認定



奈良県奈良市に位置する奈良屋本店は、2025年に奈良県SDGs企業認証制度で「アドバンス企業」に認定されることが発表されました。この認定は、奈良屋本店が持続可能な社会へ向けた様々な取り組みを行っていることに対する評価として非常に重要です。創業は昭和22年、1300年にわたる奈良漬文化を受け継ぎながら、奈良産の野菜を素材として使用し、地域との繋がりを深めています。

地産地消への取り組みと使用済み酒粕のアップサイクル



奈良屋本店は、地産地消の実践に25年前から着手し、奈良の酒粕を使用して地域産の野菜を漬け込む製法を確立してきました。この取り組みは、特に大和丸茄子や三尺胡瓜などの奈良伝統野菜の栽培復活と、地域農家との関係構築を大きな柱としています。

加えて、自社で生じた使用済み酒粕は堆肥や土壌改良材としてアップサイクルし、循環型社会の実現を目指しています。これらの実績が認められ、「アドバンス企業」としての評価に繋がったのです。これからは年間処理量を数値化し、環境負荷低減の効果を示す取り組みを強化していく予定です。

科学的裏付けと新たな試み



奈良屋本店は奈良先端科学技術大学院大学と共同研究を行い、奈良漬に含まれる乳酸菌「フルクチバシラス・フルクチボランス」が高い割合で存在することが確認されました。この乳酸菌は、発酵と熟成を通じて奈良漬に独特の「まろやかさ」と「深いコク」を与える要素です。また、使用済み酒粕に含まれるGABAは、機能性食品としての新たな価値を提供しています。

新しい挑戦としては、奈良特産の「古都華いちご」を奈良漬にする試みや、自然農法による「菊芋」「ヤーコン」の商品化を進めています。「ズッキーニ奈良漬」といった新商品も好評を博しており、地域農業との連携をさらに強化しています。

奈良漬文化の継承と未来への展望



奈良屋本店は今後も奈良漬の伝統を守りつつ、農産物の自給率が低い奈良県の課題に対応していきます。地域の生産者と共に協力しながら、奈良産の原料比率を高め、より多くの奈良野菜を活用する新しい展開を図っています。

さらに、約400年の歴史を持つ赤膚焼の大塩正人窯とのコラボレーションを通じて、「奈良絵」モチーフのパッケージデザインを開発し、奈良の伝統美を商品に反映させようとしています。このように、奈良屋本店は地域文化を次世代に継承し、奈良の魅力を発信する重要な役割を果たし続けているのです。

会社概要


  • - 社名:奈良屋本店
  • - 所在地:奈良市紀寺町1060
  • - 事業内容:奈良漬製造販売(奈良産野菜と春鹿酒造の酒粕を使用)/酒粕のアップサイクル事業
  • - 認証:奈良県唯一のJAS認定奈良漬メーカー、奈良県SDGsアドバンス認証
  • - Web奈良屋本店

お問い合わせ先



奈良屋本店は、伝統と科学を融合させた新しい奈良漬を追求し、奈良の農業と文化を次世代に引き継ぐ使命を担い続けています。


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会社情報

会社名
奈良屋本店
住所
奈良県奈良市紀寺町1060
電話番号
0742-22-4163

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