新規事業開発支援サービスのベータ版開始
概要
株式会社ワイハウ(東京都新宿区)は、SEEDER株式会社及び株式会社イロップと共同で、企業の新規事業開発を支援する新たなサービスのベータ版を提供することを発表しました。このサービスは、「リサーチ・プランニング」から「実証実験」に至るまでの一貫した支援を提供します。
背景
近年、企業の新しいビジネスを立ち上げる際には、戦略設計や実証実験の重要性が増しています。しかし、企業はさまざまな課題に直面しています。たとえば、消費者のインサイトを把握することや、実証環境を整えること、そして高い初期投資コストが問題です。このような背景から、ワイハウはSEEDER、イロップとの提携を通じて、これらの課題を解決するためのサービスを立ち上げました。
サービス内容
この新たな支援サービスは、主に2つのフェーズで構成されています。まず、1つ目のフェーズは「リサーチ・プランニング(Research & Planning)」です。この段階では、SEEDERが保有する2,000件以上のトレンド分析レポートや500群以上の生活者調査データを駆使し、データドリブンな戦略設計を行います。
具体的には、未来の段階を予測した環境分析や、商品アイデアを創出するためのデータベースを使用して、戦略を支援します。ワイハウは、AI技術を用いたデータ分析や専門家ネットワークからのアドバイスを提供し、企業が独自の戦略を築けるよう手助けをします。
続く第2フェーズの「実証実験(Simulate/PoC)」では、イロップが保有する1万人の美容コミュニティを活用します。このフェーズでは、仮説検証を低リスク・低コストで実施し、実際の顧客の反応を得ることが可能です。ここでも、ワイハウの実績を活かした各種マーケティング手法が用いられ、具体的な施策が展開されます。たとえば、美容インフルエンサーを活用したマーケティングや、AR技術を駆使したバーチャル試着体験など、多様なサービスが提供されます。
サービスの強み
この支援サービスの特徴は、サービスの一貫性です。リサーチから実証まで、途切れることなく支援が行われます。また、豊富なデータに基づいた戦略設計やリスクを抑えたコストでのサービス提供は、企業にとって大きな魅力です。実際の商業環境でのデータを活用することで、リアルな検証も可能です。ワイハウは、1週間から4週間という短期間でのPDCAサイクルを回すことができる機動力を持っています。
各社コメント
SEEDERの代表取締役 村田寛治氏は、データに基づく戦略設計の重要性を強調しました。特に美容・コスメ領域においては、リアルな顧客反応を取り入れることで、企業のイノベーションに寄与できると語っています。ワイハウの浜崎正己氏も、実証済みのマーケティングノウハウを活かし、企業の新規事業開発を全面的に支援すると述べました。さらに、イロップの加藤槙子氏は、企業が求めるサンプリングや意見収集に応じた支援を行う姿勢を示しています。
今後の展望
ワイハウは、今後も美容・コスメ領域を中心に、この一貫した支援プラットフォームを強化していく方針です。また、美容以外の業種への展開も視野に入れ、さまざまな企業に対し、イノベーションの創出に貢献することを目指しています。これにより、幅広い業界での新しいビジネスの芽を育てていくでしょう。
会社概要
- 所在地: 東京都港区
- 設立: 2020年
- 事業内容: 生活者調査や新規事業開発支援
- - THE WHY HOW DO COMPANY株式会社
- 所在地: 東京都新宿区
- 設立: 2004年
- 事業内容: マーケティング支援
- 所在地: 東京都渋谷区
- 設立: 2023年
- 事業内容: パーソナルカラーケアサービスの提供
今後のこの新サービスの発展に大いに期待が寄せられるところです。