2023年3月25日、石川県金沢市に新設された「Node」、株式会社家元の新しい社屋がオープンします。この新社屋の設計を手掛けたのは、建築家で陶芸家の奈良祐希氏です。「Node」は、コロナ禍を経て、自然に囲まれた環境と人々との繋がりを重視した低層の建物として設計されました。
「Node」とは?
「Node」のコンセプトは、企業オフィスだけでなく、地域社会と相互作用するシェア型スペースの創造です。1階には、出張型の「シェアカフェ」や学生が運営する「シェアギャラリー」、業界を超えた人々が交流できる「シェアオフィス」が配置されています。このような空間は、周囲の「緑道」や「路地」を介して、地域コミュニティとの繋がりを生み出します。
2階には企業向けのオフィスが設けられており、その北棟は「パブリックオフィス」としてセミナーやレクチャーが行えるスペース、南棟は「プライベートオフィス」として個人やチームの執務環境を提供します。この二つの異なるオフィス空間は、緩やかに繋がる「パッサージュ(渡り廊下)」によって繋がっています。
建築のこだわり
このプロジェクトの最大の特徴である「キャンチレバー」は、大野博史氏が手掛ける構造設計によって実現しました。特に木造トラス構造を用いることで、約5メートルの片持ちを可能にしています。また、敷地の近くにある「西田家庭園 玉泉園」から発想を得ながらデザインされた緑道は、地域の景観との調和を大切にしています。
オープニングレセプションの詳細
オープニングレセプションは3月25日(土)に行われ、当日は内覧会や建築ツアー、セッションが行われる予定です。建築家奈良祐希氏、プラントハンターである西畠清順氏、株式会社家元の代表取締役羽田和政氏が参加し、彼らの視点から「Node」の魅力について語る貴重な機会でもあります。
内覧会スケジュール
- - 10:00-16:00 内覧会
- - 16:00-17:00 セッション&建築ツアー
- - 17:00-20:00 レセプションパーティー
建築家 陶芸家 奈良祐希の経歴
奈良祐希氏は1989年に金沢市で生まれ、東京藝術大学を卒業後、多治見市陶磁器意匠研究所を修了しました。彼は2017年に東京藝術大学大学院を首席で卒業後、建築都市研究所での勤務を経て、2021年にEARTHENを設立しました。陶芸の分野でも国内外の展覧会に出品し、高い評価を受けています。
地域への影響
「Node」は、単なるオフィスビルという枠を超えた、新しい地域のシンボルとしての役割を担っています。企業、地域の人々、アーティストが一体となって新しいプロジェクトを生み出すためのプラットフォームとして機能することが期待されています。このように、人々を繋げる役割を担う「Node」は、今後の地域発展に寄与する重要な存在になるでしょう。
ぜひ、この機会に新社屋「Node」の魅力を直接体験してください。