中島ゆり恵展「きらめく彫金」
2021-04-13 12:12:37

伝統の技と感性が輝く!中島ゆり恵展「未来の匠-きらめく彫金-」開催

伝統の技と現代の感性が融合!中島ゆり恵展「未来の匠-きらめく彫金-」



江戸時代から続く紅屋・伊勢半本店が開催する「未来の匠」展。2021年4月17日(土)から5月22日(土)まで、紅ミュージアムにて金工作家・中島ゆり恵氏の作品展「未来の匠-きらめく彫金-」が開催されました。

本展では、中島氏が手がけた四季折々の日本の草花をテーマにした、新作紅板18点が展示されました。桜や藤、紫陽花など、日本の風情あふれる花々が、繊細で美しい彫金によって表現されています。

繊細な彫金と自然の美しさ



中島氏の作品は、本象嵌、切り嵌め、接ぎ合わせといった伝統的な彫金技法を駆使し、一つ一つ丁寧に作られています。光沢のある金属素材を用いることで、光のきらめきや風の流れ、水面のゆらぎなど、自然の繊細な美しさを表現しています。

紅板は、正方形と長方形のコンパクトなケースで、携帯用の紅入れとして江戸時代から使われていたものです。今回の作品では、桜、藤、紫陽花、木蓮、紅花、梅など9種類の花々がモチーフとして用いられ、凛とした女性の美しさや可憐さを表現しています。

小町紅の魅力



紅板に使用されているのは、紅屋・伊勢半本店が伝統製法で作り続ける「小町紅」。紅花の花びらから抽出された希少な赤色色素のみで造られており、玉虫色の輝きが特徴です。水につけると鮮やかな紅色に変わる様子は、見る者を魅了します。

多様な作品と販売



展示されたのは紅板だけではありません。水面の輝きや星の瞬きを表現した立体作品、ピアスなどのアクセサリー、小さな飾り箱、菓子切り楊枝など、多様な作品が展示・販売されました。どれも、中島氏の繊細な技術と感性が光る、魅力的な作品ばかりです。

会場:紅ミュージアム



会場である紅ミュージアムは、伊勢半本店が運営する資料館です。紅づくりの技と文化、日本の化粧の歴史を学ぶことができます。小町紅の試用や紅花の色素抽出ミニ実験など、体験コンテンツも充実しています。

アクセス



紅ミュージアムは、東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」駅から徒歩約12~13分、渋谷駅東口バスターミナルからバスでもアクセス可能です。

まとめ



中島ゆり恵氏の「未来の匠-きらめく彫金-」展は、伝統的な技法と現代の感性が融合した、見応えのある展覧会でした。繊細な彫金と自然の美しさ、そして小町紅の鮮やかな色彩が織りなす世界を、ぜひ多くの人に楽しんでほしいと思います。

[今回の中島ゆり恵氏の作品は、一般社団法人ザ・クリエイション・オブ・ジャパン(CoJ)が行う「企業」と「つくり手」を繋ぐプロジェクト「つくるフォーラム」を通じて制作されました。]

会社情報

会社名
株式会社伊勢半本店
住所
東京都千代田区四番町6-11
電話番号
03-3262-3111

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