京都市考古資料館で開催される合同企画展「ZOUKEI」
京都市考古資料館では、2024年12月14日から2025年1月26日まで、京都芸術大学の歴史遺産学科との共催による特別企画展「ZOUKEI:かたどられるモノたち」が開かれます。この展示は、考古学と芸術の深い関係を探求し、来館者に新たな視点を提供することを目的としています。
展示の概要
本展示では、日本各地で出土した考古遺物に焦点を当て、その「造形表現」に注目します。多くの考古遺物は、その美しさや機能性だけでなく、古代の人々の思想や世界観を反映しています。展示室内では、実物の遺物とともに最新の3D技術を駆使した高精度モデルも登場。これにより、通常実物では確認できない隠れた角度や詳細をじっくりと観察することができます。
開催日程と場所
- - 期間:2024年12月14日(土)~2025年1月26日(日)
- - 開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
- - 休館日:月曜日及び2024年12月28日(土)~2025年1月3日(金)
- - 会場:京都市考古資料館1階特別展示コーナー
- - 入館料:無料
特別ガイド・ワークショップ
展示期間中には、さまざまな関連イベントも企画されています。例えば、芸大生による展示解説が行われる日程は12月14日と21日の土曜日。さらに、12月26日には未就学児や小学生を対象とした「こどもZOUKEIミュージアム」も開催されます。
また、12月22日と2025年1月5日には、考古遺物の写真を利用した3Dモデルづくりや空想生物のデザインを行うワークショップが予定されています。これらのイベントは事前申し込み不要で、参加者は気軽に参加できます。
学生の想いとデザイン
展示を企画した学生たちは、考古学の魅力を幅広い人々に伝えたいと考えています。歴史に詳しくなくても展示を楽しめるように、ポップなデザインや親しみやすいイベント内容が用意されています。彼らは「遺物が面白いと思える瞬間を多くの人に届けたい」という強い思いを胸に、展示に取り組んでいます。
教育と社会貢献
京都芸術大学の歴史遺産学科では、文化財保存修復技術や歴史との関わりを深める教育がなされています。学生たちは実際の文化財に触れながら、未来のために大切な歴史を守る技術を習得しています。また、地域社会との連携プロジェクトを通じて、文化財に関連する問題の解決にも挑戦しています。この「ZOUKEI」展もその一環として、市民との交流を図る大切な機会となります。
まとめ
「ZOUKEI:かたどられるモノたち」は、考古学の持つ魅力と、表現の力を融合させる特別な展示です。歴史や考古学に興味がある方はもちろん、子供から大人までが楽しめる内容となっておりますので、ぜひ多様な視点から古代の造形美に触れてみてはいかがでしょうか。
京都市考古資料館で、新たな歴史の世界を堪能しましょう!