JASIS2025: LabDXゾーンがさらなる進化を遂げる
2025年9月、幕張メッセ国際展示場で開催される「JASIS(ジャシス)2025」では、科学・分析業界の最先端技術を紹介する場として、特別な展示エリア「LabDXゾーン」が設けられます。このゾーンは、ラボラトリー・デジタルトランスフォーメーション(LabDX)の理念に基づき、ラボの未来像を見据えたさまざまなソリューションを展示します。
LabDXとは
LabDXは、ラボ業務の効率化を図るためのデジタル技術やシステムの導入を推進する概念で、特に業界内での注目度が高まっています。2022年よりこの取り組みが始まり、「LabDXゾーン」の設置が行われました。実際に、出展社や団体の数も年々増えており、2025年の開催では8社1団体が参加予定です。
展示内容とテーマ
今年のLabDXゾーンでは、「ラボの将来像に向けてさらに進化するソリューション」というテーマのもと、2つの主要な展示テーマが設定されています。これによって、来場者は最先端の技術を直接見ることができ、業界の動向を肌で感じることができます。
1. 分析の前処理プロセスの自動化
このテーマでは、高精度な分注技術や秤量、協働ロボットなど、様々なロボット技術を用いた前処理プロセスの自動化が紹介されます。特に、ペースト状試料や粉体試料の取り扱いに焦点が当たり、研究の効率を大幅に向上させる手法が提案される予定です。
2. 研究情報統合管理システム
第二のテーマは、研究情報の管理とラボオートメーションに関する新しいシステム技術です。オートメーションにおける機器との連携や、国際標準であるIEC62541(OPC UA)の応用例が紹介され、実際の導入プロセスでの課題とその対策に関する情報が提供されます。これにより、研究者の負担を軽減し、研究の品質向上に寄与することが期待されています。
プレゼンテーションスケジュール
LabDXゾーンでは、出展社および団体によるプレゼンテーションも行われます。これにより、各社が開発した技術の詳細を知り、実際にどのように研究に活かせるかを学ぶ場となります。以下のスケジュールで行われる予定です:
9月3日(水)
- - 金陵電機株式会社:12:50-13:20
- - 株式会社デンソーウェーブ:13:40-14:10
- - 株式会社AUC:14:30-15:00
- - 横河電機株式会社:15:20-15:50
9月4日(木)
- - ヤマト科学株式会社:12:00-12:30
- - 富士通株式会社:12:50-13:20
- - アジレント・テクノロジー株式会社:13:40-14:10
- - 西川計測株式会社:14:30-15:00
- - 一般社団法人日本分析機器工業会:15:20-15:50
各プレゼンテーションの詳細は、JASIS公式ウェブサイトでも確認できます。デジタルトランスフォーメーションが進化を遂げる中、ぜひ参加して新たな知識と技術を体験してください。
まとめ
JASIS2025でのLabDXゾーンは、最先端の技術を体験する良い机会です。業界の未来に触れ、共通の課題解決に向けたソリューションを探るこのイベントは、必見です。