ノーチラス・テクノロジーズが「劔」MCP対応版をリリース
株式会社ノーチラス・テクノロジーズは、リレーショナルデータベース「劔(Tsurugi)」の新たなバージョンを発表しました。この新たなバージョンは、
MCP(Model Context Protocol)に対応し、OSS(オープンソースソフトウェア)としてリリースされます。これにより、ユーザーはAIを介して自然言語でデータベースを操作できるようになります。
「劔」とは?
「劔」は、NEDOが推進する高効率・高速処理を可能にするAIチップ開発の一環として開発された、超低遅延・ハイスループットを実現するリレーショナルデータベースです。メニーコアや大容量メモリのハードウェア環境で、その性能を最大限に引き出します。これにMCP機能が搭載され、ユーザーは特定のアプリケーションを介さずに、直接自由な言葉でデータを扱うことができるのです。
自然言語での操作例
具体的な操作例として、ユーザーが「今から、この設備のチェック作業を開始しますね」と入力すると、Tsurugiは「該当設備のチェック作業を開始します。設備IDと担当者名を教えていただけますか?」と応答します。このように、特別なアプリケーションなしで、ユーザーとTsurugiが直接対話する形式でデータを操作できます。
実用的なユースケース
1.
リアルタイムデータの参照
「劔」はロックフリーの設計で、リアルタイムのデータ処理に強みがあります。ユーザーは、常に更新されているデータを自然言語で問い合わせることができるのです。
2.
データ処理の依頼
ユーザーが口頭でデータ処理の指示を出すと、AIがそれをSQLに変換し、Tsurugiが実行。その結果を指定されたアプリケーションに出力することも可能です。
3.
バッチ処理の実行
ミッション中に口頭でバッチ処理を依頼しても、データベースの性能を損なうことなく即座に処理を開始できます。
このように、『劔』とMCP機能により、あらゆる業務での利用が期待されています。ユーザーはただ自然言語でTsurugiに命令するだけで、複雑な操作を省略できます。
セキュリティを考慮したローカルLLMの利用
Tsurugiでは、セキュリティの観点からローカルLLMの利用をサポートしています。これにより、データをクラウドに晒すことなく安全に自然言語インターフェースを使用できます。さらに、画像や動画の処理も可能で、リアルタイムに対応した柔軟なデータ利用が実現しています。
イベント情報
この新機能に関連するセミナーを2025年6月27日(金)に開催予定です。發布された仕組みや活用例の詳細を解説し、デモンストレーションも行う予定ですので、ぜひ参加してみてください。
開催場所: TKPガーデンシティPREMIUM東京駅丸の内中央(東京都千代田区)
申し込みは
こちらからできます。
未来に向けた姿勢
今後、ノーチラス・テクノロジーズは大規模な展示会やセミナーにも参加する予定です。Interop Tokyo 2025などにも出展し、劔コミュニティの構築を目指します。詳細情報は公式サイト及びコミュニティサイトをご確認ください。
ノーチラス・テクノロジーズ コーポレートサイト
劔コミュニティサイト
お問い合わせは、営業・マーケティング部の野村まで。Eメールは連絡先からご確認ください。