2024年上半期の自動車関連商品の販売状況が、GfK/NIQ Japanの最新調査によって明らかになりました。この調査では、全国のカー用品店、タイヤ専門店、ガソリンスタンド、ホームセンターやインターネットから得たデータをもとに、タイヤ、エンジンオイル、自動車用バッテリーの販売動向が詳述されています。
まず、全体のトレンドとして、夏タイヤは数量が前年比で5%減少したものの、17インチ以上のタイヤは2%の増が見られるなど、サイズ別の販売状況にばらつきがありました。特に、235/50/18および225/55/18のタイヤは著しい販売成長を見せ、38%および48%の増加を記録しています。一方で、小さいサイズのタイヤでは厳しい状況が続き、特に14インチ以下のタイヤは数量が前年比で13%減少しており、消費者の嗜好が変化していることが窺えます。
また、エンジンオイルについては、全体の販売量が前年比8%増という結果となりました。店舗での量り売りが人気を集めており、販売量は18%の驚異的な増加を見せています。この背景には、エンジンオイルに対する消費者のニーズの変化が挙げられますが、缶売りは若干の減少が見られました。インターネットでの販売は若干減少しているものの、全体としては堅調な成長を維持しています。
さらに、自動車用バッテリーに関しては、数量が前年比2%増と微増傾向にあります。特にアイドリングストップ車向けバッテリーの需要が高まっており、その存在感が強まっています。バッテリーの販売構成比もアイドリングストップ車向けが33%に達するなど、新しい市場トレンドが形成されています。それに対して、従来型の車両用バッテリーは若干の減少傾向にあり、消費者の好みが分かれつつあるようです。
このように、2024年上半期の自動車関連商品市場は様々な要因が作用し合いながら変化を続けています。特に、エコカーやハイブリッド車の影響を受けて新たな商品ラインや市場需要が生まれていることが顕著です。今後の動向にますます注目が集まるでしょう。
この調査結果からも、消費者のニーズを捉えることが企業にとって重要であることが改めて示されています。今後の展開にも期待が持たれます。
(参考:GfK/NIQ Japan)