LINEによるプラスチック分別支援サービス、福岡市で実証実験始まる

LINEによるプラスチック分別支援サービスの概要

LINEヤフーコミュニケーションズ株式会社（以下、当社）は、福岡市との共同でプラスチック分別支援サービスの実証実験を開始しました。この試みは、2027年2月から福岡市で開始する予定のプラスチック分別収集に向けたもので、2025年10月25日から2026年2月28日まで実施される予定です。サービスは「LINE」の公式アカウントで利用でき、分別に迷う物を撮影または名称を入力することで、即時にAIによる判定結果が提示されます。

分別の利便性向上に向けたサービス

このサービスは、特に市民からの声を反映し、変わりゆくリサイクル基準に適応できるものとなっています。過去に、福岡市では「ごみキーワード検索」を通じて月平均30,000回以上の利用が見込まれ、現在の分別に関する市民の日常的な困りごとに応える形でこのサービスが開発されました。本サービスは、分別の基準をAIが即座に判断し、分別方法の指針も提示します。特に、誤解されやすい食品容器や混合素材について、洗浄の必要性や理由も詳しく案内します。

実証実験の具体的な内容

具体的には、10月25日と26日には福岡市役所近くで開催される「環境フェスティバルふくおか2025」において、サービスの体験ブースが設置されます。その後、実験に参加する市民により、AI判定についての評価をリアルタイムで行う評価ボタンも導入される予定です。さらに、使いやすさに関するアンケートも実施され、収集したデータをもとにより精度の高いAIとユーザーインターフェースの改善が図られます。

市民参加型でのサービス向上を目指す

福岡市環境局の藤本和史局長は、「プラスチックを資源として回収し、環境負荷を減少させる取り組みが重要」と強調し、市民への負担軽減を期待しています。また、LINEヤフーコミュニケーションズの南方尚喜本部長は、AI技術を駆使したこのプロジェクトにより、分別についての市民の不安を解消し、使いやすいサービスへの進化を進めると述べています。

環境意識の向上と持続可能な社会へ

福岡市は2027年から新たなプラスチック分別の導入を予定しており、これに伴う市民の混乱や問い合わせの増加は懸念されています。こうした中で、このAIを使った新しいサービスのスタートは、市民が多様な情報にアクセスしやすくするだけでなく、福岡市全体でのリサイクル意識を高めることにつながると期待されています。今後も、福岡市とLINEヤフーは協力し、持続可能な循環型社会の実現へ向けて取り組んでいきます。