大学発の新たな触覚センシング技術
株式会社FingerVisionは、近年注目を集める大学発のスタートアップです。彼らの目標は、視覚と触覚を融合させた新しい技術を実用化し、ロボットや機械の可能性を一層広げることです。先日、同社は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受けることが決まり、その一環として、2022年のFOOMA JAPAN(国際食品工業展)に出展することになりました。
NEDOの支援事業について
FingerVisionは、NEDOが実施する研究開発型スタートアップ支援事業「NEP」に採択されました。このプログラムには、全国から100件以上の提案が寄せられましたが、Luckができなった者が合格する中、FingerVisionは、その革新性と実用性が評価され、助成金額3,000万円が交付されることとなりました。この資金を活用し、同社は食品加工領域のピック&プレース工程に特化したロボットシステムの開発を加速させています。
FOOMA JAPAN 2022での出展
FingerVisionは、2022年6月に東京ビッグサイトで開催されるFOOMA JAPAN 2022に出展します。特設の「スタートアップゾーン」にブースを設け、注目の技術として「視触覚センサ」を搭載したロボットアームを紹介します。このセンサを用いることで、従来手動で行われていた食材の盛り付けがロボットによって自動化できるようになります。
技術のポイント
FingerVisionが開発している視触覚センシング技術は、従来の画像認識技術や感触センサを融合させたもので、ロボットが力や滑りの状態を知覚することを可能にします。これは、人間の手が持つ感覚をロボットに再現することで、より繊細かつ正確な操作を実現する技術です。このシステムを導入することで、食品工場における作業の効率化と精度の向上が期待されています。
企業の理念と未来への挑戦
FingerVisionは、設立から約1年半という短期間で、注目される技術を持つ企業へ成長を遂げました。今後の課題としては、技術の実用化だけではなく、研究開発を支える優秀な人材の確保も挙げられています。そのため、同社では研究開発の加速に向けてエンジニアの採用活動も積極的に行っています。経営陣は、「優秀な人材には、相応の報酬を」との考えのもと、透明性を持った企業方針を掲げ、新たな挑戦を続けています。
お問い合わせ
この革新的な技術や製品に関心がある方は、FingerVisionのウェブサイトから直接お問い合わせいただけます。FOOMA JAPAN 2022にもぜひ足を運び、その目で新しい技術の実力を確かめてみてください。詳細については
こちらからご確認いただけます。