東京にハイパフォーマンスなSolana RPCノードが登場、アジアの通信基盤強化

東京に新たなハイパフォーマンスSolana RPCノード開設

ERPCが、アジア全域におけるSolana開発環境を大幅に向上させるため、東京リージョンに新しいハイパフォーマンスのSolana RPCノードを追加しました。この操作により、Geyser gRPCやShredstreamの応答速度も強化され、開発者たちはより安定した環境でプロジェクトを進めることが可能です。

東京リージョンの重要性

東京は、アジアと北米を結ぶ重要な通信のハブであり、海底ケーブルや金融ネットワークが集中しています。この地域では、信頼性の高い通信インフラが整備されており、Solana開発者にとって理想的な環境が提供されています。

DoubleZeroネットワークもこの特性を生かし、東京を通じてシアトル、ロサンゼルス、香港、シンガポールを結ぶ専用線をむき出しにし、低レイテンシ通信を実現しています。

大型RPCノードの特徴

新たに追加されたRPCノードは、ハイパフォーマンスなCPUモデルを採用しており、リクエスト処理性能の向上と同時接続の安定性を確保しています。このノードによって、全てのサービス（Solana RPC、Geyser gRPC、Shredstream）が東京リージョンでも利用可能になり、アジアの開発者たちは、高速で安定した応答速度を実現できるようになります。

さらに、このインフラ内にはSolana向けのEPYC VPSも設置されており、RPC、gRPC、Shredstream間での「ゼロ距離通信」が可能です。これにより、極めて高速なデータ処理が可能となり、従来の通信遅延を大幅に削減します。

ERPCのグローバル分散ポリシー

ERPCは「全リージョン同一品質」を掲げ、東京を中心とするシンガポール、シカゴ、ニューヨーク、フランクフルト、アムステルダムの各地で、同じ品質のRPCサービスを展開しています。

このポリシーに基づき、動的ルーティングや防御ロジックを用いて、通信経路を最適化。これにより、全世界の開発者が利用する際には、距離にかかわらず同等の品質が確保されます。

サービス構成と料金

東京リージョンでは、Solana RPC、Geyser gRPC、ShredstreamをまとめたBundleプランが提供されており、これにより開発者は簡単に環境を整えることが可能です。また、HTTP、WebSocket、gRPC、Shredstreamを一括で利用できるという利点があります。

それに加えて、Solana向けのEPYC VPSも提供されており、高度なトランザクション処理やリアルタイム監視が実現します。全てのサーバーは10–25Gbpsの帯域を標準化しており、多くのアクセスにも耐えられる構成となっています。

今後の展望

ERPCは今後、シンガポール、東京、シドニー間のネットワーク最適化を進めていく予定です。これにより、アジアから欧米へのトラフィック効率が高まり、各地域のバリデータや開発者が最短距離で繋がる環境が整えられます。

Solanaのエコシステム全体を支えるための基盤を強化し、開発者により良い体験を提供していくべく、ERPCとValidators DAOは今後も取り組んでいきます。これによって、分散型金融やWeb3分野におけるトランザクション処理やネットワーク運用の質が向上することが期待されます。