ロート製薬とフツパーが共作したAI『リアラボAI』、CEATEC AWARD 2025を受賞

画期的なAI『リアラボAI』がCEATEC AWARDを受賞

ロート製薬株式会社と株式会社フツパーが共同で開発した、研究開発AI『リアラボAI』が、2025年のCEATEC AWARDにおいてネクストジェネレーション部門賞を受賞しました。この受賞は、AI技術がいかに未来の研究現場を変革するかを示す重要な事例です。

リアラボAIとは

リアラボAIは、「Real（リアル）」「Labo（ラボ）」「AI（人工知能）」を組み合わせた造語です。この統合型AIエージェントは、標的探索から実験実行までを自律的に支援し、研究者たちがより創造的な業務に専念できる環境を提供します。具体的には、データ探索や解析、処方設計、実験ロボットの制御まで幅広くカバーしています。

特に、医薬品・化粧品・食品など広範なヘルスケア・バイオ分野での研究開発における貴重なツールとなるでしょう。これにより、膨大なデータ処理に要する時間を大幅に短縮し、研究の効率化を実現します。

受賞の背景と意義

CEATEC AWARDは、日本国内外から集まる最先端技術を評価する権威ある賞です。特にこのネクストジェネレーション部門は、革新的な技術やビジネスモデルを持つスタートアップ企業や研究機関を対象にしており、社会貢献度や市場性、実用化可能性などを総合的に評価します。

リアラボAIの受賞理由としては、ヘルスケア・バイオ分野の研究開発プロセスに革命をもたらす能力が高く評価されました。研究者たちが重視する創造性を引き出すために、非創造的な業務をAIに任せることができるのです。

AIによる研究の民主化

この技術のもう一つの大きな特徴は、「研究の民主化」を推進する点です。リアラボAIの導入により、高度な解析や実験のプロセスが標準化され、専門的なスキルを持たない研究者でも利用可能になります。これによって、多くの研究者が最新の研究手法を活用できるようになり、研究環境の平等性が高まります。

特に、リアラボAIは実用性が既に確認されており、ロート製薬との共同プロジェクトで基礎検証を終えています。これにより、今後の市場においてもその価値が期待されています。