Caccoの不正注文検知サービス「O-PLUX」、富士通ショッピングサイトでクレジットカード不正利用をほぼゼロに
富士通クライアントコンピューティング株式会社(FCCL)が運営するECサイト「WEB MART」において、Cacco株式会社が提供する不正注文検知サービス「O-PLUX」の導入により、クレジットカード不正利用がほぼゼロになったことが明らかになりました。
WEB MARTにおける不正利用問題
2021年のECサイトリニューアル以降、WEB MARTではクレジットカード不正利用が急増。高額商品を取り扱う同サイトにとって深刻な問題でした。2022年には「EMV 3-Dセキュア」を導入するなど対策を講じてきましたが、不正利用は依然として発生し、さらなる対策強化が求められていました。加えて、従来の担当者による目視チェックやクレジットカード会社への属性確認作業は、取引件数の増加とともに業務負荷を増大させていました。
O-PLUX導入の背景と効果
こうした状況を踏まえ、FCCLはより効果的で効率的な不正対策として「O-PLUX」を導入。その結果、以下の効果が得られました。
クレジットカード不正利用のほぼゼロ化: 「O-PLUX」と「EMV 3-Dセキュア」の併用により、クレジットカード不正利用件数が大幅に減少。事実上ゼロに抑え込みました。さらに、コード決済に対する不正にも迅速に対応できるようになりました。
業務効率の大幅改善: 目視チェックや属性確認といった作業工数は、最大8割削減が見込まれます。「O-PLUX」とのAPI連携による自動化が、担当者の負担を軽減することに大きく貢献しました。
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高度な名寄せ機能による高精度検知: 「O-PLUX」の特許取得済みの名寄せ機能は、住所表記のゆれなど従来の対策では対応が困難だったケースにも対応。高精度な不正検知を実現しています。
富士通クライアントコンピューティング株式会社の担当者コメント
FCCLの担当者は、高額商品を取り扱う同社の特性から、不正対策の重要性を強調。受注件数の増加に伴い自社対応の限界を感じていたことから、API連携が可能で実績豊富な「O-PLUX」を選択したと述べています。導入後は審査精度が向上し、業務効率化が実現したとしています。
O-PLUXの概要
「O-PLUX」は、Caccoが提供する不正注文検知サービスです。高度なデータサイエンスを活用した独自の審査ロジックにより、クレジットカードのなりすまし注文や不正転売、後払い未払いなど、様々な不正注文をリアルタイムに検知します。クラウドサービスとして提供されており、API連携によるシステムへのスムーズな導入が可能です。
まとめ
「O-PLUX」の導入は、WEB MARTにおけるクレジットカード不正利用問題に対する有効な解決策となりました。高精度な不正検知と業務効率化を両立する「O-PLUX」は、ECサイト運営におけるセキュリティ対策の新たなスタンダードとなる可能性を秘めています。今後、他のECサイトでも導入が進むことが期待されます。