2024年 年間SNSムーブメント大賞の発表
株式会社TBWA HAKUHODOに属するソーシャルボイス分析チーム「65dB TOKYO」が、国内外のSNSプラットフォームであるX(旧Twitter)やTikTokにおけるトレンドを考察し、「2024年 年間SNSムーブメント大賞」を発表しました。特に注目されるのは、今年のSNS界でどのような現象が発生し、その背後にあるトレンドや人々の思考の変化です。
ムーブメントの特徴
MUFG(三菱UFJフィナンシャルグループ)が行った調査によると、2024年もSNSの利用が拡大し続け、多くのユーザーが自身の意見や思いを発信する場として利用しています。「65dB TOKYO」は、今年のSNSムーブメントを以下の3つの視点からまとめました。
1.
Xムーブメント大賞
2.
X・TikTok横断ムーブメント大賞
3.
海外比較!消費ムーブメント大賞
この分析により明らかになったのは、単に情報を発信するだけでなく、自己表現や共感の場としてのSNS利用が増加しているということです。
1. Xムーブメント大賞:動物ネタ祭り
2024年のXでは、「猫ミーム」や「好きな○○発表ドラゴン」といった動物をテーマにした投稿が大きな支持を得ました。特に「猫ミーム」は270万以上のメンションを記録し、ユーザー同士の共感を生む要因となりました。この傾向は、ネガティブな議論が蔓延しやすいSNS上で、楽しく自分を表現する新たな形式として多くの人々に受け入れられたことを示しています。
2. X・TikTok横断ムーブメント大賞:○○界隈
「界隈」という言葉もこの1年で大きな動きを見せました。XとTikTokの両方で盛り上がりを見せたこのトレンドは、特に「風呂キャンセル界隈」など、日常の些細な事象を取り上げたことで話題になりました。徐々に増加する投稿数は、さまざまな用途や変化に応じてその意味が広がりを見せています。
3. 海外比較!消費ムーブメント大賞:キンダーカルト
キンダーカルトは、子供の心を持った大人たちが楽しむ消費活動を指し、懐古消費や表現消費が盛り上がりを見せました。特に日本では「平成女児チョコ」など、子供時代を思い出させる商品が人気を博し、SNSでの訴求力が高まりました。このムーブメントは、低予算で自由に楽しむことが重視されていることが見受けられ、手軽さと自己表現が求められています。
2024年の総括:自己表現の新しい形
以上の分析結果から、2024年のSNSにおいては「自己表現」の重要性が高まっていることがわかります。特に自己発信を行う際に他者からの評価に対する不安を軽減し、既存のモノやアイデアに自分のアレンジを加えるスタイルが支持されています。このトレンドは、今後も継続すると予測されます。
調査概要
- - 調査実施時期: 2024年11月
- - 調査対象期間: 2024年1月1日~2024年10月31日
- - プラットフォーム: X, TikTok
- - 分析方法: ソーシャルリスニング(Brand Watch、TikTok Creative Center)
「65dB TOKYO」の分析レポートでは、さらなる詳細が公開されており、興味のある方はぜひダウンロードしてみてください。