FHアライアンスとパナソニック、次世代空調システムを展開
愛知県春日井市に拠点を置く株式会社FHアライアンスは、定年退職後に起業した空調システムの開発会社です。このたび、同社はパナソニック株式会社 空質空調社の傘下であるパナソニックエコシステムズ ノースアメリカに技術を供与し、2025年1月7日から米国市場で販売される次世代全館空調システム「OASYS(オアシス)」に、自社の「マッハシステム」が採用されることが発表されました。
この技術供与により、FHアライアンスは国際的な市場へも展開の足掛かりを築くことになりました。そのマッハシステムは、1台のルームエアコンで冷暖房、換気、空気浄化、除湿を同時に行うという画期的なシステムです。特にその高性能と省エネルギー性が評価され、2022年度の「省エネ大賞」では、「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しています。
「OASYS」の背景と特徴
米国市場では、脱炭素社会の実現に向けて省エネ性の重視がますます高まっており、住宅の気密性や断熱性が求められています。また、それに伴い、住宅ユーザーの換気ニーズについても意識が高まっています。こうした状況の中、FHアライアンスは「これからの家づくりを考える」という理念のもと、未来の住宅に適した技術を提供してきました。
特に、「マッハシステム」は高い省エネルギー性能と快適性を兼ね備えており、その特許は2012年に取得されています。このシステムは、コストパフォーマンスに優れ、同時に快適な空気環境を実現することから、米国市場でも注目されています。
CES 2025での発表
技術供与を記念して、2025年1月7日から10日にかけて開催された世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2025」において、パナソニックグループCEOの楠見雄規氏が登壇し、この新しい空調システム「OASYS」についてのオープニングキーノートを行いました。NHKの「OASYS」紹介映像も公開されており、視聴者の関心を引きました。
FHアライアンスの未来
今後もFHアライアンスは、住まい手にとって安心・安全で快適な空間を提供するため、さらなる技術革新に取り組んでいく方針です。次世代の住環境を見据えた取り組みが期待されます。
詳しい情報は、以下のリンクを参照してください。
この技術革新が、今後の住宅市場にどのような影響を与えるのか、目が離せません。