MiroとNECが実現するHuman x AIコラボレーション
イノベーションを推進するため、MiroとNECが協業を発表しました。両社の目的は、AIの力を借りて、人や組織が持つ潜在能力を引き出し、創造的な問題解決を実現することです。このコラボレーションにより、技術提携やサービスの強化を行い、日本のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させることが期待されています。
現代の課題とAIの役割
最近の日本は、少子高齢化や労働力不足、国際競争の激化などの多くの課題に直面しています。これらの問題を解決するためには、業務効率化と新たな価値創出が必須です。AIはその中心的な存在として位置づけられていますが、実際にはその活用はまだ十分ではありません。通常、DXを推進するための基盤を構築することが今後の課題として残ります。
Miroのイノベーションワークスペース
Miroは、時間や場所に囚われないコラボレーションプラットフォームを提供しています。誰もが直感的に使えるデザインと、様々な業務ツールとの連携により、世界中の9000万人以上のユーザーから支持されています。生成AIによるさらなるイノベーション加速にも力を入れており、クライアントの業務改革を支援しています。
NECのAIサービス「cotomi」との連携
一方、NECは「BluStellar」という価値創造モデルの下、生成AIサービスを展開しています。この中核となるのが、NECが開発した生成AI「cotomi」です。業務知見と技術力を融合したこのサービスは、業務改善や新たな価値の創出を実現するために開発されており、コンサルタント人材も2025年までに1000人に増やす計画です。
新たなサービスの展開
MiroとNECの協業により、NECはコンサルティングサービスでのMiroの活用を目指しています。具体的には、NECの共創スペース「NEC Future Creation Hub」やリモート環境で、顧客とコンサルタントがワークショップを行い、Miroを利用してアイデアを具現化します。さらに、AIを活用して文書としてまとめたり、プロトタイプを作成することも視野に入れています。
NECでのMiro活用
「クライアントゼロ」の取り組みでは、NEC自身がMiroを業務に活用し、実践から得たノウハウを蓄積します。これにより、各部門での生産性向上に寄与し、顧客へのサービス改善にもつなげる予定です。
今後の展望
両社はさらなるサービスや機能の拡充を進め、顧客に新しい価値を提供し、企業や社会のDX推進を支えます。また、MiroのCEOであるアンドレイ・クシッド氏は、AI活用の最大化が組織の成功に寄与する時代が来ていると述べています。NECとのパートナーシップを通じてより多くの顧客の働き方に革新をもたらすことを期待しています。
NECの吉崎氏も、Miroとの戦略的パートナーシップを通じて新しいイノベーションを創出することに意欲を見せています。これにより、双方のリソースを活かし、顧客のDX推進や業務変革に寄与することを目指しています。
この協業は、日本の未来を見据えた取り組みであり、AIと人のコラボレーションにより革新的で持続的な成長を促進していくことが期待されています。