世代別に見る検索行動とその変化
近年、検索手段が多様化する中で、どの媒体が主に利用されているのかについての興味深い調査結果が、株式会社RJCリサーチによって発表されました。この調査は、20歳から69歳の全国男女1,060人を対象に、どのような検索手段が利用されているかを探るものでした。その結果、依然として「Web検索エンジン」が中心的な役割を果たしていることがわかりましたが、世代ごとに異なる検索行動の傾向も浮き彫りになりました。
検索手段の主役は依然Web検索エンジン
調査によると、全体の73.8%が「Web検索エンジン(例:Google検索)」を最もよく使う検索手段として挙げています。この結果は、従来の「検索 手段=Web検索エンジン」という構図を裏付けるものです。特に年齢層が高くなるにつれて、この傾向が強く見られました。
若者世代の新たな検索ツールの利用
対照的に、20代ではWeb検索エンジンの利用に加えて、生成AIやSNSを使用する割合も高いことが観察されました。特に女性の若年層では、Visualコンテンツが豊富なInstagramの利用が顕著で、視覚的な情報探索が浸透していることがわかります。このように、若い世代は「検索」という行動を多様な手段を使って行っているのが特徴です。
60代男性はYouTubeを活用
さらに興味深いのは、60代の男性においてYouTubeが重要な検索手段として利用されていることです。この世代では、情報を得るために動画コンテンツを重視する傾向が高まり、他の世代と比較してもその割合が10ポイント以上高い結果となっています。動画を通じた情報探索が定着してきたことは、シニア層にとっての新たな情報源の形とも言えるでしょう。
世代間で異なる検索時の重視点
検索時に重視される項目には、「情報の見やすさ」と「信頼性」が上位にあがりました。全体では、57.6%が「見やすさ」を重視し、47.8%が「信頼性」に注目していると答えています。特に30代女性は、67.9%が「見やすさ」に重きを置いており、視覚的コンテンツが多くを占めるSNS利用と重なることがわかります。
逆に、20代は「情報の網羅性」を重視する傾向が見られ、幅広い情報を提供するツールを求めていることが浮かび上がります。また、60代以上では「セキュリティ対策の有無」を重視しており、安心して利用可能な情報源を選ぶ姿勢が目立ちました。
情報の信頼性に対する課題
昨今、多様な情報が手に入る一方で、検索時に最も困難だと感じる点として「情報の信頼性を判断するのが難しい」という声が多く挙がっています。特に20代の男性では43.4%、女性では44.3%がこの課題を感じており、多様な情報源からどの情報を信頼すればよいのかわからないという点に強い不安を抱えていることが調査結果から読み取れます。
まとめ
この調査結果から、検索手段の多様化が進む中でも、Web検索エンジンが依然として中心的な役割を果たしていることが確認されました。一方で、若い世代は生成AIやSNSを、新しい情報探索のツールとして積極的に利用しています。さらに、世代によって何を重視するのか、その価値観の違いも明確になりました。今後もこの動向に注目が集まることでしょう。
(調査概要:LINEリサーチによる調査、2025年12月24日から27日まで実施、有効回答数1,060)