JRきのくに線を活用した地域課題解決プログラム
西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)和歌山支社は、地域課題解決をテーマとした異業種交流型の「越境学習プログラム」第3期への参加者募集を開始しました。このプログラムは、地域内外の企業社員、大学生、行政関係者が協働して地域の課題に取り組むものです。JR西日本の「きのくに線」を活用し、地域の活性化を図ることが目的となっています。
1. プログラムの背景と目的
この取り組みは、国立大学法人和歌山大学、南紀白浜エアポート、JMAM(日本能率協会マネジメントセンター)との連携によって実現しています。特にJMAMは、企業人と地域を「学び」で結びつける越境学習を展開しています。参加者はさまざまな業種や職種の人々と協働し、組織の枠を超えたビジネスセンスを身につけることが期待されます。
地域にとっては、課題解決に向けた具体的なアイデアを得ることができ、新たな関係人口の創出や地域活性化にもつながります。
2. プログラムの概要
第3期となる今回のプログラムでは、和歌山県内の主要地域をつなぐ「きのくに線」と地域共生をテーマに設定し、およそ4か月間、参加者を2つのチームに分けてさまざまな活動を行います。
各チームは、地域における問題解決のための調査や課題設定を行い、地域関係者からのヒアリングやフィールドワークを通じて解決策を提案します。プログラムの中では、専門家からのアドバイスやフィードバックも受けられるため、理論だけではなく実践的な学びを得ることができます。
3. 実施期間と具体的内容
プログラムは、2025年8月26日から12月20日までの6回にわたり実施され、オンラインセッションと現地でのフィールドワークが組み合わさっています。具体的には、以下のセッションが予定されています。
- - 第1回: 8/26(火)オンラインでのキックオフ
- - 第2回: 9/12(金)オンラインオリエンテーション
- - 第3回: 9/25(水)〜9/27(金)和歌山県内での基調講演・交流会
- - 第4回: 11/13(木)〜11/15(土)フィールドワーク
- - 第5回: 12/19(金)〜12/20(土)フィールドワーク
- - 第6回: 2/16(月)オンライン振り返りセッション
4. 参加対象者と応募方法
このプログラムは、紀南地域に関心のある方で、企業や自治体において地域活性化を志向する方々に参加を呼びかけています。定員は約14名で、応募は2025年4月から7月の間に受け付けられます。興味のある方は、専用の応募フォームを通じて申し込むことができます。
5. 取り組みの意義
このような越境学習型のプログラムを通じて、参加者は社外での協働経験を積むことで、地域課題を理解し、実際にビジネスに活かせる能力を育むことができます。社会課題を起点に新しいビジネスの可能性を探ることで、次世代のリーダーとして必要な力を身に付けていくことが目指されています。このプログラムは、地域に根ざした取り組みを通じて、個人の成長と地域の発展を両立させる貴重な機会となるでしょう。