無人配送ロボットによる新しいデリバリーサービス実証実験
北海道石狩市緑苑台東地区で、出前館と京セラコミュニケーションシステム(KCCS)が、無人自動配送ロボットを活用したデリバリーサービスの実証実験を開始しました。この実験は、地域社会の課題解決に向けた新たな取り組みです。
実証実験の背景と目的
近年、都市部や郊外では高齢化が進み、買い物が困難な「買い物弱者」が増加しています。食料品小売店の減少や人手不足も拍車をかけ、この問題が深刻化しているのです。このような状況を改善するため、出前館とKCCSは、中速・中型の無人自動配送ロボットを使用し、生活の利便性を高めることを目指しています。
出前館は日本全国でデリバリーサービスを展開しており、新技術を導入して、すべての人々にサービスを提供するライフインフラの構築を目指しています。一方、KCCSは、地方自治体や企業と協力し、無人配送ロボットの技術開発と実用化のための検証を進めています。今回は新たに夜間配送も実施する予定です。
実証実験の詳細
- - 期間: 2024年8月22日(木)から10月下旬まで
- - 時間: 水曜から日曜の10:00~21:00の間に1日5回の配送予定
- - エリア: 北海道石狩市緑苑台東地区の一部
実験では、出前館アプリを通じてセイコーマートの商品を注文し、無人ロボットが自宅近くの指定ポイントまで配送します。配送商品は常温品306種で、酒や冷凍品は含まれません。決済はアプリ内で事前に行い、現金には対応していません。
各社の役割
- - KCCS: 実験の企画・管理・無人ロボットの運行管理
- - 出前館: デリバリーシステムの提供
- - 協力先: 株式会社セコマ、石狩市
今後の展望
この実証実験を通じて、買い物の難しさを解決する手助けをし、EC市場やデリバリー市場の拡大に寄与することを目指しています。無人自動配送ロボットの実用化を進め、地域住民の暮らしを支える新たなサービスが誕生することを期待しています。
無人自動配送ロボットは、運行中は遠隔からのモニタリングが行われます。また、北海道運輸局及び北海道警察から必要な許可を取得し、石狩市の協力のもとで進められています。具体的なロボットの詳細については、KCCSの公式サイトで確認できます。
会社概要
- - 出前館: 〒150-0001 東京都渋谷区千駄ケ谷5-27-5 リンクスクエア新宿
- - KCCS: 〒612-8440 京都府京都市伏見区竹田鳥羽殿町6(京セラ本社ビル内)
この実証実験が地域の課題解決に貢献し、これからのデリバリーサービスに新しい風を吹き込むことを期待しています。