インクルーシブ運動会
2024-10-07 10:02:20

府中市が初導入!運動会で進化したインクルーシブ『ソーラン節』の魅力

府中市が先陣を切る!運動会でのインクルーシブ『ソーラン節』



2023年10月6日、東京都府中市で行われた小学校の運動会において、全国で初めて「インクルーシブ『ソーラン節』」が披露されました。この素晴らしい試みは、府中市立府中第十小学校と白糸台小学校の協力によるもので、すべての子どもたちが平等に参加し、楽しめる環境を提供することを目的としています。

インクルーシブとは?


特定の障がいを持つ子どもたちを排除するのではなく、彼らとその他の子どもたちの間に理解と共感を深めること。これが「インクルーシブ」です。今回のプログラムは、公益財団法人日本財団パラスポーツサポートセンター(パラサポ)が設立したもので、運動会を通じて子どもたちに共生社会の重要性を学ばせることを目的としています。

子どもたちの心をつかむ『ソーラン節』


府中第十小学校の4年生たちは、毎年恒例となっている南中ソーラン節を演じますが、今回はその伝統を踏襲した上で、誰もが参加できるように振り付けや構成を工夫しています。音が聞こえない子どもたちには、隊長の動作が合図となり、タイミングを合わせることができます。それにより、一人の波が三人になり、最終的には全員が一緒に波を生み出す様子は、非常に感動的でした。

白糸台小学校では、5年生と府中けやきの森学園から集まった子どもたちが共に『ソーラン節』を踊りました。クラスごとに製作した大漁旗に名前が書かれており、立ちパートと座りパートが統合することで、より一体感を生み出しています。参加した子どもたちは緊張しながらも、笑顔で踊り切りました。

車いすリレーも初実施


さらに、府中第十小学校の6年生は、都内で初めて「車いすリレー」を実施しました。このリレーは、障がいの有無に関わらず、すべての子どもたちが楽しみながら競技を行うことができるものです。参加した児童からは、「車いすに乗る人とも共に競技ができることを知りました」という声が寄せられ、子どもたちにとって新しい発見となりました。

市長も応援のメッセージ


府中市の高野律雄市長は、「子どもたちが楽しそうにしている姿が印象的だった」と語りました。また、「他の地域でも同様の活動が広がり、運動会が地域の大事業になることを期待している」との思いも表明しました。市の方針として「優しさで包む」という理念を掲げ、「相互理解と支え合いのある社会」を目指しています。

未来に向けて


今後、パラサポは「パラサポ!インクルーシブ運動会」というプログラムを全国に広めていく意向です。また、運動会に必要な「パラサポ!ミライ」という特別な車いすを開発し、2024年度には多くの自治体に支援を行う予定です。このような取り組みを通じて、子どもたちの心の中にインクルーシブな考え方が浸透し、共生社会の実現に向けた取り組みが進むことに期待が寄せられています。

皆で楽しみながら、障がいの有無を問わず、共に支え合う未来を作っていきましょう。運動会という場は単なる学びの場であると同時に、異なる人々が集まり、理解し合う契機となるのです。


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会社情報

会社名
公益財団法人 日本財団パラスポーツサポートセンター
住所
東京都港区赤坂1-2-2日本財団ビル4F
電話番号
03-6229-3721

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