SNSプロモーションの透明性を保つための新機能
株式会社Archaicは新たに「広告チェックAI」に、SNSプロモーションにおけるステルスマーケティング(ステマ)の自動検知機能を追加しました。この機能は、消費者に広告だと気づかれない手法が問題視される中で、企業がコンプライアンスに応じた透明な広告運用を行うための強力なツールとして位置付けられています。
インフルエンサーによるマーケティングの現状と課題
昨今、インフルエンサーを活用したSNSマーケティングは多くの企業にとって基本的な販促手法となりました。しかし、その一方で、消費者に広告であることを隠しているステマの問題も浮上しています。特に2023年10月に発表された景品表示法改正によって、企業はより厳格な広告表記を求められることとなり、投稿の内容までの管理責任が強調されています。企業にとって、広告と認識されないような手法はレピュテーションリスクや法的な責任を引き起こす恐れがあるため、迅速な対応が求められています。
新機能の詳細
今回のアップデートでは、企業が指定したハッシュタグ(例:「#商品名」や「#キャンペーン名」など)を入力することで、関連する投稿をAIが自動的に収集・分析します。これにより、企業は以下の利点を享受できます。
- - 自動収集: X(旧Twitter)やInstagram上の投稿を一元的に収集し、確認することが可能になります。
- - 広告表記の判定: AIが自動的に「#PR」や「#広告」といったタグの有無を検出し、その結果を可視化します。必要に応じて不適切な投稿の修正状況を管理者が一目で確認できるため、迅速な対応が可能です。
この機能によって、企業は複数のSNSにおいて目視での確認を行う煩雑さから解放され、業務の効率化が図れます。また、法令遵守の証拠を社内や関係機関に提出する際の手間も大幅に軽減されるでしょう。
導入のメリット
この新機能は従来の「広告チェックAI」のシステム内で利用でき、別のツールに切り替える必要がありません。これにより、担当者の業務負荷を最大90%軽減することができ、その結果、リスク管理やブランド保全、業務の効率性向上に大きく寄与します。
CEOの言葉
Archaicの代表取締役CEO、横山淳氏は「“気づかれない広告”が一番危険です。だからこそ、AIによる自動チェックの導入が不可欠になっています。今後も、法令遵守と広告表現の自由のバランスを保ちつつ、健全なデジタル広告環境の実現に貢献してまいります」と述べています。
未来の展望
Archaicは、今後も薬機法や景品表示法など、さまざまな法規制に対応したAIの活用を進めていく考えです。企業の広告業務における「自動チェック×透明性」の高度化を図り、さらなる発展を目指していく方針です。
会社概要
- - 会社名: 株式会社Archaic
- - 設立: 2017年11月15日
- - 所在地: 東京都渋谷区神宮前1-22-1 オークラビル5階
- - 代表者: 代表取締役CEO 横山淳
- - URL: Archaic公式サイト
「世界中の人が、AIをもっと身近に電気や水の様に当たり前の様に使うことができる世界を実現する」というミッションの元、ArchaicはAI技術を通じて産業全体の底上げにも貢献することを目指しています。