国連WFPが主催するセミナーが横浜で開催
認定NPO法人国連世界食糧計画WFP協会が、2025年10月4日(土)に横浜市で中高生を対象としたセミナーを開催します。このイベントは、世界の飢餓問題を理解し、解決に向けた自らの役割を考える貴重な機会です。
セミナーの背景と目的
長引く紛争や自然災害、さらには気候変動などが影響し、世界中で約5人に1人の子どもが栄養失調に苦しんでいます。国連WFPはこの状況を改善するため、学校給食支援を行っています。この取り組みへの理解を深めるため、セミナーが企画されました。
コンテンツとプログラムの内容
セミナーでは、「すべての人に食べ物を」というテーマのもと、国連WFPの支援活動について学びます。参加者は、実際の問題解決に向けたアイデアを考える時間も設けられています。また、特に中高生向けには、大学生が開発したカードゲーム「あなたが「飢餓の現場」にいたら!?”を用いて、現場の状況を疑似体験します。
このゲームを通じて、参加者は子ども、母親、村長、先生、農家などさまざまな役割を体験し、意見や期待を交換し合いながら、学校給食プログラムの運営における難しさや喜びを実感してもらうことが狙いです。
さらに、支援の重要性を理解してもらうため、実際に国連WFPの職員による現場の話も予定されています。
セミナー詳細
- 11:00~12:30 小学生の部
- 14:00~15:30 中高生の部
- - 会場: パシフィコ横浜 横浜国際協力センター 6F共用会議室
(横浜市西区みなとみらい1-1-1)
- - 対象者: 小学4年生から高校生(定員:各回35名、参加費無料。保護者の付き添い可)
- - 申し込み締切: 2025年10月3日(金) 16時
申し込みはこちら
WFPチャリティーエッセイコンテストの紹介
セミナーと併せて、「WFPチャリティーエッセイコンテスト 2025」も開催されています。このコンテストは、参加者が「すべての人に食べ物を」私ができることというテーマでエッセイを書き、途上国の子どもたちに給食を届けるための寄付につながる企画です。エッセイ作品は、特別審査員によって選ばれ、ウェブサイトや作品集に掲載されるほか、受賞者には賞状と賞品が贈られます。
エッセイ締切は2025年10月20日(月)で、詳細は
こちらから確認できます。
国連WFPとは
国連WFPは、途上国の学校において年間約2000万人の子どもに給食を提供しています。全国の学校で栄養豊富な食事を供給することで、親が子どもを学校に通わせるモチベーションを高め、子どもたちが満腹感を得て、学習に集中できる環境を作り出します。また、女子児童の教育の機会を広げることにも貢献しています。
このように、国連WFPは単なる食料提供ではなく、教育や女性の権利向上においても重要な役割を果たしています。
また、2020年にはノーベル平和賞も受賞しており、国際的な評価も高まっています。
まとめ
国連WFPのセミナーは、参加者にとって飢餓問題を身近に感じ、解決の一翼を担うための第一歩となることでしょう。興味のある方は、ぜひ申し込んでみてください。